院長の奥井です。
今回は歯ぐきについてです。
歯ぐきは正式には歯肉(しにく)といいます。歯は骨の取り囲まれておりその外側に
あるものが歯肉です。
歯肉はその裏側にある骨(歯槽骨)と強く結ばれていて、食べたり、笑ったりしても動きません。
歯肉は、このように歯に対する外からのいろいろな刺激や障害の危険を防いでくれます。
その歯肉にも場所により名前がついています。
今回お伝えしたいのは付着歯肉(ふちゃくしにく)についてです。
付着歯肉とは歯の真下から頬粘膜(きょうねんまく)といい頬の粘膜までの
歯肉をいいます。
画像の青矢印の部分が付着歯肉です。
付着歯肉から下が頬粘膜となります。
付着歯肉は歯槽骨(しそうこつ)という歯の周りの骨の外側に
存在します。歯が失われますと骨が下がっていきますので、
同時に付着歯肉もなくなります。
ですから、青の点々部分は付着歯肉がありません。
付着歯肉は頬粘膜のように動きません。ですから外の
刺激から守ってくれる大事な存在です。
画像の矢印部分は付着歯肉で少ない幅しかありません。
また大きな矢印部分は付着歯肉はありません。
銀歯の下がすぐ頬粘膜になりますので、頬粘膜は口を閉じ気味に
しますと歯の外を覆い、歯みがきがしづらくなって
しまいます。
状態によっては上あごなどの歯肉を採取し移植する手術もあります。
手術に抵抗がある方は歯ブラシのヘッドを小さいものにしたり
ワンタフトブラシなどを用いて虫歯や歯周病にならないように
していくと良いでしょう。
お気軽にご相談下さい。