こんにちは、保育士の高梨です。
食物アレルギーはほとんどが0歳児に発症します。
その多くは、食物アレルギーの関与する乳児アトピー
性皮膚炎です。
生後3~4カ月から顔に湿疹ができ始め、徐々に全
身に広がっていきます。でき始めの時に、一度専門医
に相談すると良いです。
①食物アレルギーのあるお子さまの
離乳食の進め方は?
離乳食開始前に食物アレルギーと診断されても離乳
食を遅らせなくても良いです。
まず少量の1さじをあげてみて、様子を見ながら、
離乳食を始めます。原因食物が特定されたら、それら
を除去したうえで、離乳食を進めていきましょう。
《離乳食を始めるまでに》
食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎と
診断された場合
⇩
スキンケア軟膏療法
⇩
皮膚症状改善
⇩
離乳食スタート
3大食物アレルギー(鶏卵、牛乳、小麦は、3歳まで
に50%、小学校入学までに80%~90%のお子さ
まが食べられるようになっています。焦らず、定期的
に医師による食物経口負荷試験を受け、除去が解除さ
れることを目指しましょう!
《離乳食の始めるポイント》
☆初めての食物は平日の昼間に
新鮮な食材を十分に加熱し、1さじからあげます。
症状が出た時に医師の診察が受けやすい平日の昼間
に与えましょう。
☆乳児の原因食物は、鶏卵、牛乳、小麦が多い
乳児の原因食物の9割を占めるので、注意が必要で
す。粉ミルクはアレルギー対応のミルクもあります。
☆体調の良い時にする
風邪をひいていたりして体調を崩している時は治っ
て元気になるまで待ってから始めましょう。
※離乳食の開始を遅らせたり、疑わしい食品を自己判
断で除去しないでくださいね。
②宿泊旅行はどうしたら良いの?
食物アレルギーのお子さまを持つ家庭は、旅行をあ
きらめたり、近場にしようか、という声を聞きます。
外食時のお店探しに一苦労して、旅行に楽しむ余裕
がないかもしれません。しかし、前もって準備をして
おけば、旅に余裕が出てくると思います。
《楽しく安心して旅行するためのポイント》
☆旅行先の宿や飲食店でのアレルギー対応食の確認
前もって、宿泊先で聞くことが必要になります。ア
レルゲンとなる食品を除いてもらえるかや、レトルト
食材の持ち込みが可能かを聞きましょう。
☆緊急時に備えて、近くの医療機関があるか確認
万が一、旅行中に発作があることを考えて、滞在先
の近くに24時間救急対応の医療機関があるか確認す
る必要があります。
☆宿泊先の客室環境が整っているか確認
喘息や発疹があるお子さまは寝具の材質なども確認
する必要があります。またアトピー性皮膚炎併発の場
合シャンプーなども気を付けなくてはなりません。そ
の場合、持参した方が安全でしょう。
《旅行へ行くときの持ち物チェック》
☆健康保険証、乳幼児医療証、母子手帳
☆薬、お薬手帳
☆食べられる食品やおやつ
☆旅行先の情報リスト(レストラン、アレルギー対応
食品を購入できるお店)
※しっかり前持った対策をしておけば、いざとなって
焦らなくても良いです!旅行を思いっきり楽しみたい
ですものね。
参考文献 ナツメ社
『食物アレルギーのつきあい方と安心レシピ』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。