院長の奥井です。
今回は歯ぎしりについてです。
歯ぎしりについてですが、歯ぎしりの症状のある患者様は非常に多く
このブログで伝えられたらと思います。

①歯ぎしりって何？
　簡単にいいますと歯ぎしりは食事以外の時に上下の歯を強くかみ合わせている症状です。
　またこの症状の自覚症状がない患者様が非常に多く、多くは睡眠時や無意識化に
　行っていることが多いからです。
　また最近TCH（歯列接触癖）といって食事以外も歯を接触させる癖もでてきました。

②原因は何？
　多くはストレスではといわれていますが、パソコンやスマホの使用時、テレビを観ている時などのように
　何かに集中している時に起こりやすいといわれています。 クセとして無意識にやってしまう事なので、
　自分で自覚することは難しいと思われます。

③症状は？
　症状として多いのは顎の疲労感や、歯がしみたり（食いしばりで歯にひびが入って）割れる事も
　あります。またかぶせものがよく外れる方も疑った方がいいでしょう。


画像は右矢印の部分に亀裂（クラック）が入っています。


右下の歯の周りの骨が吸収しています（青の部分です）。
またよくみると根が割れています。（青矢印です）。


抜歯を行いましたらやはり歯が割れてました。

歯ぎしりの力は体重の５倍から１０倍かかるといわれており
歯が割れてもおかしくはありません。

④治療は何？
　基本的はまず暗示法といい歯と歯を接触させないようにすることや
　もしパソコン作業している場合に歯ぎしりしているとしたら
　テープを貼ってそれを目印にするのも一つです。
　顎の筋肉のマッサージやお口を大きく開けたり口輪筋を伸ばし
　ストレッチをすることも有効です。


暗示法だけではなかなか改善しない場合は、画像のような
ナイトガードを装着することも一つです。
右側は前歯のみのタイプです。役割は歯をガードして
応力を分散してくれることです。

まとめ
　歯ぎしりは本当によくみる症状です。
　かぶせものがよく取れたり詰め物がとれたりしたら
　歯ぎしりを疑って下さい。
　また歯ぎしりはひどくなると歯が割れてしまい抜歯となって
　しまいます。
　暗示法やナイトガードで歯を守りましょう。

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