こんにちは、保育士の高梨です。
今回も乳幼児の「歯と口の成長発達に応じた食べ
方」を月齢別にご紹介していきたいと思います。
《12カ月~18カ月(手づかみ期)
手づかみ食べ機能獲得期・食具食べ機能獲得期》
この頃から8本から16本の歯が生えてきます。
上下、左右、前後と様々な方向に動かし、頬・顎な
どと協調した動きができるようになってきます。
《手づかみ食べ機能獲得期》
☆ポイント
①加熱した野菜のスティックやおにぎりなどを持ち、
一口量をかじり取る練習をしましょう。
(肉だんごぐらいの歯ぐきで噛みつぶせる固さ)
②手づかみと前歯で触れながら食べることで、食べ
物の大きさ・かたさなどの認識や自分に適した一
口量を自然に学習していきますので、あせらずじ
っくりと手づかみで食べる時期を見守ることが重
要です。
③水分の飲み方
自分でコップで飲む練習をしましょう。
始めは、おちょこなど飲み口が広く小さい器に慣れ
てきたら、軽くて両手に取っ手のついたものを選ん
でみると良いでしょう。
★コップでの水分摂取がうまくいってない場合
※ジュースやお茶などを飲むときに「ぴちゃぴちゃ」
と舌を出すように飲む
※口からこぼす
※むせる
これらの様子が見られた時は、一つ前の段階(スプー
ン飲み)に戻って練習しましょう。
④食事の時は窒息予防のため必ず大人がそばで見守
りしょう。
《食具食べ機能獲得期》
☆ポイント
①食具として始めにスプーンを使います。
❶手のひらで握るパームグリップ
❷5本の指を使って握るフィンガーグリップ
❸えんぴつ持ちのように3本の指で握る
ペングリップ
の順で徐々に学習していきます。
②よだれが多いようでしたらまずは耳鼻科にて鼻炎な
どの治療の必要性がないか診てもらいましょう。
口唇を閉じる力も関係する場合もあるため、ヨーグ
ルトなどを介助下で捕食する際の口唇閉鎖を見直し
してみるのも良いです。
③上手く噛めないようであれば、今一度、歯での咀嚼
が可能な食形態を確認してみましょう。
④飲み込めないようなことがあれば、口の中の状況、
口腔機能発達とパサパサとして飲み込みにくいなど
食形態の不一致があるため、確認してみましょう。
参考文献 知多半島5市5町保健所作成
『乳幼児の口腔機能支援ハンドブック』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。