今回も乳幼児の「歯と口の成長発達に応じた食べ
方」を月齢別にご紹介していきたいと思います。
《9~11カ月(かみかみ期)
押しつぶし機能獲得期→すりつぶし機能獲得期》
この頃は、上下前歯が2本ずつ生えた時期が目安
です。口の中に取りこんだ食べ物を、舌で上顎に押
しつぶし、飲み込みやすい状態にします。
(押しつぶし機能獲得期)
その後、口に入ってきた食べ物を将来、歯の生え
てくる歯ぐきですりつぶす機能が発達してきます。
この時期は、すりつぶした食べ物を口の中でまとめ
ることができるようになってきます。
(すりつぶし機能獲得期)
☆ポイント
①離乳の形態は、歯ぐきでつぶせる固さのものを与
える。
(指でつぶせるバナナぐらいの固さにしましょう)
②やわらかめのものを前歯で少しずつかじり取らせ
るようにしましょう。
③手づかみ食べが始まる時期で、見守りながらやら
せてあげましょう。
④介助でコップから飲めるようになります。
水分の飲み方
始めは、ティースプーンなどを横にしてすする動きが
みられるように促し、一口飲みができるようになった
ら、少しずつカレースプーンを使って水の量を増やし
2~3回ゴクゴクと飲めるようにします。
次にコップから飲める練習をしましょう。
コップに入れる水の量は少なくした方がこぼれにくい
です。コップは大人の介助が必要です。
水分を口角からこぼしてしまったら、コップの量を
極少量にし、コップの縁を上下の唇で挟むようにして
みましょう。
コップ飲みが上手にできるようになってからストロ
ーを使わせましょう。
⑤食べ物を丸飲みしてしまったら、赤ちゃんせんべい
等お口の中ですぐに溶けるお菓子や食べる機能発達
に応じて蒸しパンなどかじり取る経験をしていきま
しょう。
《押しつぶし機能獲得期の離乳食例》
7倍粥、みじん切りの野菜、うどんがゆなど舌で上
顎に押しつけてつぶせる程度のものが基本です。
《すりつぶし機能獲得期の離乳食例》
全粥、やわらかいごはん、ひき肉、白身魚など歯ぐ
きで噛みつぶせるくらい、やわらかいものが基本です。
参考文献 知多半島5市5町保健所作成
『乳幼児の口腔機能支援ハンドブック』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。
乳幼児の「歯と口の成長発達に応じた食べ方」③9カ月~11カ月
2021年4月30日こんにちは、保育士の高梨です。