こんにちは、保育士の高梨です。
今回はウイルス性胃腸炎について書いていこうと思
います。
ウイルス性胃腸炎は冬にかかりやすい病気ですが、
秋から春先はノロウイルス、真冬にはロタウイルス、
夏はアデノウイルスなどがあり、ウイルスは1年中見
られます。
感染力が強く保育園や幼稚園などで広がり、子ども
から大人へとうつることがよくあります。1シーズン
何度もかかることがあります。
症状は、急激な嘔吐、下痢、発熱から始まり、便は
水っぽく、1日10回以上出ることもあります。赤ち
ゃんは不機嫌になり食欲も落ちます。
ノロウイルスのひどい下痢や熱は1日から2日で落
ち着きます。
ロタウイルスは白っぽい下痢の便で、症状はノロウ
イルスより重く、下痢は1週間ほど続くことがありま
す。下痢の症状が軽い場合でもけいれんを起こすので
要注意です。
《予防》
①手洗い、うがい
→予防はかぜやインフルエンザと同様です。
②予防接種
→ワクチンは飲むタイプで2回接種と3回接種があ
りどちらか1種類選びます。
1回目の接種は生後14週6日までが推奨されま
す。
《家庭内感染を防ぐには》
吐いた物が付いた衣服はポリ袋に入れて捨てるか家
庭用塩素系漂白剤でつけおきし、他の衣類とは別に洗
濯しましょう。
吐いたものが床に付いてしまったものは、使い捨て
手袋をし、ハイターやミルトンなど次亜塩素酸ナトリ
ウムで布やペーパータオルで丁寧に拭いて、捨てる。
※アルコールでは消毒できません。
食器に付いたウイルスも食器用塩素系漂白剤にしば
らく浸す。
《治療とホームケア》
①水分補給
→無理に食べたり飲んだりするとよけい吐いてしま
うので落ち着くまでは母乳やミルク、離乳食は
控え、電解質を含むベビー用イオン飲料や経口
補水液を与えましょう。
②下痢は止めずに対症療法で
→下痢は病原体を排出しようとする体の防御反応で
す。薬で下痢を止めるのではなく、整腸薬などで
対症療法を行います。
※犬や猫などのペットのフンや尿から感染源になる
こともあるので必ず石鹸できれいに手を洗いまし
ょう。
★赤ちゃんは下痢や嘔吐が続くと脱水を起こしやすい
ので早めの受診が必要です!
参考文献 『病気とホームケア』主婦の友社
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております!