院長の奥井です。
今回は歯周病の急性発作の治療について説明したいと思います。
歯周病は歯周病菌による感染症で歯茎が腫れたり歯を支える骨が
歯周病菌が原因で溶けてしまう事により歯がぐらぐらになったりし
最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
歯周病菌が毒素を出し、歯を支える骨が溶けて歯と歯茎との間に
歯周ポケットという溝が深くなっていきます。それに疲れなどの
免疫低下が起こりますと歯周病菌が優位に立ち歯茎を腫れさせて
いわゆる歯周病の急性発作を起こします。歯周病の急性発作が起きますと
歯科医院で処置を受けられることをお勧め致します。
下の真ん中の歯が歯周病発作を起こしています。
外側から見ると歯茎が少し腫れている程度です。
しかし内側(舌側)はかなり腫れています。
青丸の部分が腫れている箇所です。
レントゲンでは歯を支える歯槽骨がかなり下がり
さらに青点の部分は歯の周りも黒く骨が溶けています。
麻酔をしてレーザー光線を当てて膿を出させています。
ぐらぐらしていましたので透明な接着剤で
両隣の歯と止めています。これを暫間固定といいます。
さらに噛み合っても、発作している歯が当たらないように
噛み合わせを調整しています。咬合調整といいます。
このように歯周病の発作が起きますとぐらぐらになったり
またその歯の周囲から膿が出たりします。
そのため暫間固定や咬合調整などを行い症状の軽減を
図ります。
そのためにも歯周ポケットの中の洗浄は定期的にされることを
お勧め致します。