今回は顔まで腫れる炎症 急性歯根膜炎について
説明したいと思います。
虫歯が進行し、細菌が歯の根元を覆っている歯根膜や
歯の骨の一部にまで感染し、炎症を引き起こす病気のことを
急性歯根膜炎と言います。
急性歯根膜炎になりますと症状が強い場合は顔が腫れます。
熱が出たりすることもありますし、またお口が開けづらくなる
事もあります。
その前に受診することが良いのですが、一旦神経を取った歯などは
再度感染しても気づかない事もあります。
急性歯根膜炎の症状として顔面が腫れて
顔が赤みを持つこともあります。
この場合は右下奥歯ですが、青点で囲まれた部分が
腫れて押すと膿が出てきます。
レントゲンでは青点で囲まれた部分が、完全に骨が溶けています。
骨が溶けるとレントゲンでは黒く写ります。
レントゲンは硬い組織は通過しませんので骨のような
組織は白く写るからです。
銀歯がつながっていましたので連結部を切断すると
抜けてしまいました。
そして矢印が膿です。
このようにまず膿を出して中の圧を取り除き少しでも
痛みを取り除くことが必要です。
急性歯根膜炎の症状が強い場合は蜂窩織炎といい
喉の方まで腫れてくる事もあります。
症状により口腔外科に紹介させていただく場合も
あります。