こんにちは、保育士の高梨です。
今回も1歳から3歳の歯を育てよう!シリーズを書
いていこうと思います。
誰でも口内に虫歯菌はありますが、虫歯になりやす
い人は唾液の酸性度が高いなどの条件がそろっていま
す。唾液の量や質というのはとても重要です。
★唾液の役割
①浄化作用⇒歯の表面や歯と歯の間についた食べかす
やプラーク(歯垢)を洗い流す。
②抗菌作用⇒抗菌作用を持つ成分が、口腔内の菌の増
殖を抑える。
③PH緩衝作用⇒虫歯になりやすい酸性に傾いている口
腔内の菌の繁殖を抑える。
④再石灰化作用⇒虫歯菌の出す酸によって溶けた(脱灰
した)歯の表面を修復(再石灰化)し、
虫歯を防ぐ。
⑤消化作用⇒消化酵素(アミラーゼ)がデンプンを分解し
消化しやすくする。
⑥粘膜保護・潤滑作用⇒粘性のあるムチンが粘膜を
保護し発声をスムーズにする
⑦溶解・凝集作用⇒味に関わり、食べ物を噛み砕いた
り飲み込んだりしやすい形にする
⑧粘膜修復作用⇒上皮成長因子と神経成長因子が口の
中の傷を修復する。
★虫歯予防のために唾液検査をしましょう
歯科医院でこの検査は味のしないガムを噛んで、唾
液を出してもらいます。唾液の量、虫歯菌の量、虫歯
菌の酸を中和する力などが分かります。継続的な検査
で状態を把握できます。
★ダラダラ食べはやめましょう
以前のブログにも書きましたが、ダラダラ食べは虫
歯菌を増やす快適な環境を作ってしまいます。つまり
虫歯を作らないためには、虫歯菌が増殖するような環
境を長続きさせないことが大切です。
口の中を常に良い衛生状態にする必要があります。
それには、規則正しい食事の時間と歯みがきが基本で
す。ダラダラ食べは虫歯リスクの高い生活習慣です。
食事の時間はある程度に区切って、切り上げる癖をつ
けましょう。
歯みがきは毎食後が好ましいですが、就寝前の歯み
ガキは特に重要で、虫歯予防には有効です。
寝ている時は唾液の量が少なく、口を閉じているの
で虫歯が増殖してしまいます。
母乳のお母さんは、夜間におっぱいをあげることが
あります。夜間授乳は虫歯菌を増殖させる原因の1つ
です。成長の上で必要のない時期にきたら、できれば
やめたい習慣です。
参考文献 現代書林 『0歳からの歯育』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。