こんにちは、保育士の高梨です。
夏になってまず気をつけたいのは食中毒です。
6月から9月頃にかけて注意が必要です。消費期限
内に食べきることや加熱料理、生鮮食料品は低温で保
存することは必ず守りたいですね。
『食中毒』
食中毒は細菌だけでなくウイルスや毒物(ふぐや毒
キノコ等)が原因で起こります。
食後、腹痛や下痢、嘔吐、発熱などの症状があらわ
れ、これらの症状があらわれるまでの時間は、原因と
なる菌やウイルスによって違います。
★黄色ブドウ球菌
⦅食べ物⦆
おにぎり、寿司、肉、卵、乳製品などの調理加工品
及び菓子類など多岐にわたります。
⦅潜伏期間⦆
30分から6時間(平均約3時間)
吐き気、嘔吐、腹痛、下痢で高熱はありません。
⦅予防のポイント⦆
①手指などに切り傷がある人は直接食品に触れたり、
調理をしない
②手指の洗浄・消毒を十分にする
③食品は10度以下で保存し、菌が増えるのを防ぐ
④調理するときは、帽子やマスクを着用する
★サルモネラ属菌
⦅食べ物⦆
卵(加工品を含む)、食肉調理品(特に鶏肉)
またネズミやペット動物を介して食品を汚染する場合
があります。
⦅潜伏期間⦆
6時間から4日間で腹痛、下痢、嘔吐、発熱が症状
⦅予防のポイント⦆
①熱には弱いが低温や乾燥に強く、冷蔵庫でも長く生
き続けるため、卵は新鮮なものを購入後は冷蔵保管
すること。
②卵を生食するのであれば表示されている期限内に消
費すること。
③割った卵は直ちに調理をして早めに食べること。
④卵の割り置きは絶対しないこと。
⑤食品は冷蔵庫で保管
⑥調理の際は食品の中心部まで十分に加熱すること。
★ボツリヌス菌
⦅食べ物⦆
酸素が少ない状態で増える為缶詰、野菜や果物の缶詰
瓶詰、真空パック食品、発酵食品が原因です。
⦅潜伏期間⦆
8時間から36時間後に脱力感、倦怠感、めまい、
嚥下障害、便秘、視力障害(物が2重に見える)呼吸困難
などの特有な症状がでます。
⦅予防のポイント⦆
①容器が膨らんでいる、酪酸臭のある缶詰、瓶詰、レ
トルトパウチ食品などは食べずに破棄します。
②外観がレトルト食品に似ていても脱気包装しただけ
で十分な加熱がされていない食品があります。必ず
冷蔵保存をしてください。
③1歳未満の乳児は、乳児ボツリヌス症を起こすこと
があるのではちみつを与えません。
④120℃で4分以上加熱します。
★まだ他に沢山の細菌やウイルスがあります。
【まとめ】
①店で肉類や魚介類を購入するときは買い物の一番
最後にします。
②生鮮食料品は購入したらすぐに冷蔵庫などで保存
③ほとんどの食中毒の原因菌は、しっかり加熱する
ことで死滅します。しかし、黄色ブドウ球菌は、
加熱しても菌が残るので、おにぎりや弁当を作る
時はラップにくるんで握るとか弁当は中身が冷め
てからふたをするなど、菌を増やさない工夫が必
要です。
☆これからの時期は食中毒にならないための対策が
必要です。しっかりと予防したいですね。
参考文献 フレーベル館
『子どもの体 安全 健康』
公益社団法人日本食品衛生協会
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。