こんにちは、保育士の高梨です。
今回は「子どもの口腔機能について③」です。
①の時に「舌ったらずになる」という子どもがいると
お話しましたが、なぜそうなるか?とその対処方法を
書いていこうと思います。
舌ったらずになってしまうのは、構音に障害がある
可能性があります。
構音障害とは?
口や舌、声帯などを出すのに重要な役割を果たす部
位に障害が生じ、うまく発声ができなくなった状態を
指します。
声を正しく発声するには、口や舌、声帯の動き、息
の吐き方など多くのステップが秩序だって行われる必
要があります。こうしたステップに異常が生じる事で
構音障害の原因となります。
構音障害では、正しい発音が出来なくなってしまう
ことがあります。
5歳以降に舌ったらずになるようなことがあれば、
試しに次の発音を言ってもらい、評価してください。
①「すいか」が「すいた」になる
②「さかな」が「たかな」になる
☆ことば遊びによる運動訓練も良いです。
お子さまに言ってもらう時には
「アナウンサーごっこ」で遊び感覚で練習するのも良
いでしょう。
①良い姿勢で行う
②口の周りの筋肉、舌をよく動かす
③鼻から息を吸っておなかから声を出すようにする
☆㋐、㋑、㋒、㋓、㋔を発音してみましょう!
㋐→指が2~3本入るくらい口を縦に大きく開けます
舌は自然に下げておきます。
㋑→小指が1本はいるくらい口を開けて、左右に引き
ます。口角が耳の方に引き寄せられる意識で引き
上げます。
㋒→口唇で小さな丸を作るようにすぼめましょう。
少し前に突き出すようにします。
㋓→口唇をやや左右に引くようにして開けます。舌先
はやや上向きです。
㋔→口唇と頬に少し力を入れるようにして、頬がやや
へこむようにします。
☆はっきり言葉の発音表
★あ ありさんあいさつ あいうえおおあ
★か ころころラッコ かきくけここか
★さ ぞうさんずしずし ざじずぜぞざぞ
★た どんぐりころころ だでぢづでどだ
★な ねこがねころび なねにぬねのな
★は はなびらひらひら はへひふへほは
★ま もりのくまさん まめみむめもま
★や ゆめみてねむる やえいゆえよや
★ら らっぱがりんりん られりるれろら
★わ ワニさんわになる わえいうえおわ
☆毎日の努力で効果が出ると期待できます!
飽きない為にも親子で楽しみながらできると良い
ですね。
※参考文献 『子どもの口腔機能を育てる本』
医歯薬出版株式会社
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております!