こんにちは、保育士の高梨です。
今回は「子どもの口腔機能について②」です。
前回で「子どもの口腔機能について①」を書きまし
たが、では口がいつも開いているお子さまはなぜいけ
ないのでしょうか?
そのことについて今回は書いていこうと思います。
安静時に常に口が開いている場合は、口唇閉鎖不全
にあたります。保護者はお子さまが普段口を開けてい
るかどうか気づきにくいようです。
口唇閉鎖不全は、「安静時に上下の口唇が接触して
いない状態」であるため、歯科医師が「上の前歯が少
し見えるくらいになっていませんか?」と質問をする
と「そうですね」と言い直される場合があるそうです
その場合普段の口の様子をスマートフォンで撮影さ
れて歯科に持っていくことをお勧め致します。
日常的に口唇閉鎖不全が続いていると、口唇の筋力
が減退するだけでなく、筋肉の柔軟性も低下し、更に
閉鎖しにくくなります。
子ども自身が行う口唇のストレッチがあります。
・舌まわし
→舌を上顎前歯と上唇の間に入れて歯肉頬移行部方
向に強く押しながら、舌を口全周にわたって回す
・上唇のばし
→口を大きく開け、下唇の力が下顎前歯部に及ばな
いように人差し指を下顎前歯ぶの歯頸部に当てて
上唇を自分の力でできるだけ下に伸ばす。
10秒間続ける
・上唇ひっぱり
→上唇の裏側に親指を入れて親指と人差し指で口唇
を挟んで下方に引っ張って伸ばす
・エアーストレッチ
→口唇をしっかり閉じ、左右の頬と上唇、下唇の内
側に空気をいっぱい入れて膨らませる
・ガムトレーニング
→ガムを3分噛む。慣れてきたら、5~10分噛む
①正しい姿勢で噛む
②口を閉じて噛む
③左右の臼歯部でしっかり噛む
※歯が生えそろい、言葉も理解でき、硬いものを食
られるようになってから始めます。
※個人によって治療方法が違いますので、詳しくは当
医院にご相談ください。
※参考文献 『子どもの口腔機能を育てる本』
医歯薬出版株式会社
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております!