こんにちは、保育士の高梨です。
今回も偏食について書いていきます。偏食を改善す
るには、時間と量にも問題があります。
《食べ物の量を減らす》
大切なことは、まず好きな食べ物の量を減らすこと
です。
炭水化物(麺類・ご飯・パン・イモ類など)やお菓子・
ジュースなどの糖質や脂質が多い食品を食べると脳で
は報酬系ホルモンが生まれ、満足感が得られるため他
の物を食べる気持ちが起きにくくなります。偏食のお
子さんはこういったものを必要以上に食べてしまって
いることがあるのでそれを改善した方が望ましいと思
います。
でもうちの子どもは食事はほとんど食べられないの
で大丈夫なのかな?と不安が出てきます。
下の3つのケースに当てはまらなければ‘’減らす!‘’
方向で考えて大丈夫だそうです。
①母子手帳などに記載してある成長曲線と照らし合わ
せた時、ここ数か月間の身長と体重の伸びが極端に
悪い
②成長曲線の平均値と照らし合わせたとき、慎重と比
べて体重の値が極端に低い
③食べ物を喉につまらせたり、吐いてしまったりした
ことで、一時的に食べることが怖い状態になってし
まっている
《上手に減らすための食べる順番》
①好きなものから食べる
②これなら食べられそう!と感じるものを食べる
③それ以外(嫌い・初めて・食べ馴染みがない)気になる
ものに触れる
④気になるものを口に入れる
⑤触っても口をつけず、遊んだり立ち歩いたりする
※ここで大切なのは、好きなものは食卓にあるけど多
すぎないようにします
《食べたい気持ちを引き出す‘’時間‘’》
大切なのは、食べる時間と食べない時間を明確にす
ることです。
偏食のお子さんは‘’いつでも食べられる状況‘’や‘’今
食べなくてもあとでいくらでも食べられる‘’状況にな
っている場合が多いです。
ここを変えていくことで子どもの食は広がりやすく
なります。
例えば、焼き肉食べ放題のお店で90分の時間制限
があると‘’90分でたくさん食べるぞ!‘’と思うでしょ
う。
時間制限が食べたい気持ちを引き出すことはありま
す。なので、食べる時間を決めまょう!
まだ食べる意欲があって、時間がきてしまった場合
は、また時間制限を作って食べさせてあげましょう。
※お菓子やジュースをあげる習慣をやめましょう
《感覚的な問題にも対応しよう》
①今食べられるものを把握しよう
②食べられるものがいくつかあったら下の5つの視点
から好きな感覚(今、受け入れられている感覚)はど
んなところにあるかを導きだす
※どんな形状
※どんな色
※どんな調理方法
※どんな温感
※どんな食感
③好きな感覚を軸に調理の工夫を考える
※塩味が好きなら少し濃いめの食べ物でも良いです
例えば、ファストフード店のポテトのような塩味
が好きであれば、もしゴボウが嫌いなお子さんであ
ればフライドポテトのように細長く切って、揚げて
塩味にしてみたりすることも良いです。
参考文献 青春出版社
『子どもも親もラクになる偏食の教科書』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
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