こんにちは、保育士の高梨です。
今回も偏食について書いていきます。偏食を改善す
るには、最初に子どもを観察して食べない原因を探し
ます。
《偏食改善ステップ》
※子どもを観察して理由を探る
お子さんが今どれぐらい食べているか、また何が食
べられないかを見つけます。普段の様子をメモしてお
きましょう。
☆食べられない理由チェックリスト
★機能的問題
□ほとんど噛まず丸呑みしてしまうことがある
□口に入れてもベーっと外に吐き出すことがある
□パサパサしたものや繊維の多い食材を残す
□顎の骨格や歯列に問題がある
□食事中に姿勢が崩れやすい
★時間と量の問題
□食卓に初めてのものや苦手なものが1つも並んでい
ない
□好きなものでお腹をいっぱいにしている
□お菓子やジュースは、好きなときに好きなだけ食べ
られる環境にいる
□食べる時間を食べない時間が明確になっていない
□ご飯を食べなくても後で食べられる時間がある
★感覚的問題
□同じ食材でも少し見た目が変わると食べられない
□食感により「食べる、食べない」がはっきりして
いる
□単品なら食べられても混ざると食べられなく食材
がある
□特定の好きな味付け以外は食べられない
□周りの子の‘’好き嫌い‘’よりも明らかに食べられる
ものが少ない
※チェックが多かった項目が本当の理由である可能
性が高いです。
《まず食事を楽しみましょう》
食卓で、お子さんが食べられないものが多いとどう
してもイライラしてしまい、ご飯タイムが楽しくない
雰囲気になりがちです。それでは食卓は楽しい時間を
作れないです。そんな時は、ママやパパ周りの人達が
ゆったりと構えて食事を楽しむことだけを考えてみま
しょう。
お子さんが食事の時間が苦痛にならないような雰囲
気を作ることが大切です。
《チェック項目が機能的な問題が多かった場合》
※口腔機能の問題
1、子どもの今の口腔機能の発達段階を確認する
出された食事の形態(大きさ、硬さ、触感など)が合
ってなければ、食べられないことがおきます。
2、食形態で大事な5つのポイント
☆大きさ(大きい⇔小さい)
細かすぎると気管に入ってしまいます
☆硬さ(硬い⇔やわらかい)
☆粘り(粘りがある⇔ない)
粘りが強すぎて喉に詰まりやすいもの
のり、海藻類、キュウリ(薄切り)もなかの皮など
☆繊維(繊維がある⇔ない)
繊維が多すぎて噛み切れない野菜、肉、キノコ
魚介(たこ・いか)など
☆水分(水分量が多い⇔少ない)
パン、カステラ、焼き魚など
※お子さんの口腔機能の成長に合わせた食事を出し
てあげることが大切です。
《吐き出しても大丈夫という
環境づくりをしてあげる》
子どもが食べ物を口に入れたけど食べられそうにな
い場合は、「吐き出してもいいよ」と伝えてあげてく
ださいね。一度は口に入れたので、それだけでも「す
ごいね、頑張ったね」と褒めてあげてくださいね。
今度出す時は、1~2㎜の細かく切ったかけらをあ
げてください。それを食べたらたくさん褒めてあげて
徐々に大きくします。
《良い姿勢が食べる力を高める》
子どもが猫背やひじをついて食べたりテーブルや椅
子が体に合っていなければ食べられなくなります。
参考文献 青春出版社
『子どもも親もラクになる偏食の教科書』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。