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理事長BLOG

治りにくい根管治療 フェネストレーションについて

2024年2月8日
院長の奥井です。
今回は治りにくい根管治療 フェネストレーションについて
説明したいと思います。

歯の中には神経があり神経を入れる管を根管と呼びます。
ですから神経を取る治療や一度神経を取った歯が何らかの原因で
再感染してしまった場合の治療を根管治療と呼びます。

根管治療は難しくファイルという細い針を用いて治療を行います。
その中ではなかなか治りにくい根管もあります。
今回はその中の一つであるフェネストレーションについて
説明したいと思います。

フェネストレーションは通常、歯の根っこは歯槽骨という歯を支える
骨の中に埋まっているのが何らかの原因で骨から飛び出した状態を
指します。もちろん粘膜には覆われていますので、見た目には
わかりません。
骨で覆われていないため神経を取った歯や感染してしまった歯はなかなか
治りません。腫れが残ったり痛みがあったり根管から出血があったりします。


真ん中の2本の右側の歯の色が変色しています。


レントゲンを撮影しますと青点部分に膿が溜まっています。


針で根の治療を行いますが、なかなか治りません。


CTを撮影しましたら歯が歯槽骨からかなり外側に
飛び出しています。
通常、フェネストレーションの場合、歯根端切除術という
根の先を切って取る手術をし歯を歯槽骨に覆われるように
するのですが、この場合はそのぐらい根を切ると歯の長さが
無くなってしまいます。
そのため丹念に薬を交換したり洗浄したりして様子を見ました。


治療後1年後の写真です。最初の時の膿が無くなっています。


心なしか歯の色も綺麗になっています。

全ての場合に適応できるわけではありませんが、
根管治療は難しくこの様に丹念に根管の洗浄を行い
治癒に向かう場合もあります。

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