こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、妊娠中のお腹にいる子どもの虫歯予防のた
めにママが口腔ケアをすることの大切さを書いていき
ます。
まだ生まれてもいないのにお腹の子どもの歯のケア
をするの?と思われがちですが、早くはないです。
虫歯になってしまう条件があります。
①虫歯菌
②糖分
③虫歯菌が棲息しやすい環境
この3つが重なると虫歯になります。
赤ちゃんが生まれて、離乳食を始めた時、おかずな
どを冷ます時にママがおかずに「フーフー」と息をか
けた時、息(唾液)とともに赤ちゃんのお口の中に入っ
てしまい、棲みついて増殖してしまいます。
もしママがその時に歯周病や虫歯があったとしたら
赤ちゃんに菌が移ってしまいます。
なので、出産前に歯周病や虫歯を治さないといけな
いのです。妊婦中には必ず口腔内の衛生状態を改善し
ておきましょう!
《歯周病は早産や低体重児出産のリスクがあるの?》
妊娠中は、エストロゲンという女性ホルモンが増え
ます。その作用で歯周病の原因菌が増殖するそうです
さらにプロゲステロンというホルモンが急増し、そ
れが炎症のもとを刺激して歯肉炎も悪化させやすい環
境になります。
こうした歯周病は罹患するとその炎症が血液を介し
て全身に影響を及ぼし早産や低体重児出産のリスクが
高まるそうです。
その危険性は喫煙やアルコールより高く、歯周病の
ある妊婦はそうでない妊婦い比べて早産が2.27倍、低
体重児出産が4.03倍も多いという調査もあります。
(Am J Obstet Gynecol)
妊婦中に歯科で検診をしてもらい、口腔ケアや虫歯
や歯周病を治してから出産をする方が良いです。
口の中がいつも綺麗だと何か食べた後に気になりま
す。綺麗な状態が心地よいと思うので食べた後に不快
になると思います。毎食後の歯磨きなどの衛生習慣が
歯育てを継続していくことへの強いモチベーションと
なります。
生まれる子どもに菌が移らないように妊娠中にでき
ることを今のうちにしてあげてくださいね。
参考文献 現代書林 『0歳からの歯育て』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
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