こんにちは、保育士の高梨です。
厚生労働省の人口動態統計によると、乳児死亡の原
因は、家庭内での不慮の事故が上位で亡くなる乳児が
多いようです。
家庭で危険な箇所を知り、対策をしておけば妨げる
ことができると思います。でももし起きたとしても応
急手当の仕方を事前に知っておくと、慌てずに対応で
きると思います。
《誤飲》
0歳から5歳までに多い不慮の事故で、4cm以下
の大きさは口に入って喉につまらせて、窒息が起きや
すいです。また、知能が発達すると洗剤等のキャップ
を開けたり、アルコール、たばこを誤飲してしまう可
能性があります。特にたばこは、1本誤って食べてし
まうと致死量になります。たとえ少量食べてしまって
もすぐ病院に行きましょう。
★誤飲のケア
うつ伏せにして、肩甲骨の間を強く4~5回素早く
たたいて吐かせます。でも揮発性の物(灯油、マニキュ
ア、ガソリンなど)や強酸性の物(漂白剤、トイレ・お
風呂の洗剤など)、電流の流れる電池、ボタン電池、
画鋲、針などは吐かせるとかえって危険なので大至急
病院に行きましょう。
☆救急車を呼ぶ目安
①吐かせても出てこない
②顔色が悪い
③声が出ない
④呼吸がない
⑤苦しそう
⑥意識がない
《溺れる》
家庭内で溺死事故の8割は浴槽です。赤ちゃんは
10cmの深さでも溺れる危険があります。お風呂場
だけでなく、トイレや洗濯機も危険です。溺れてしま
っても意識があり、大泣きしていれば大丈夫です。
着替えさせて身体を温めます。身体は寝かせて横向
き、口元は下向きにさせます。
★溺れてしまった時のケア
水から引き上げてぐったりしていたら寝かせ、肩を
たたいて反応するか見ます。全く反応がない場合、意
識がない、呼吸がないなどの時は迷わず、心肺蘇生を
始めます。早く始めるほど命が助かる可能性が高くな
ります。呼吸が3分以上止まっていると、脳に酸素が
行かなくなり、後遺症が残る危険があるそうです。
心肺蘇生を2分やってから救急車を手配し、救急車
が到着するまでずっと続けます。呼吸が戻るまで続け
ます。
心配蘇生するのは、意識、呼吸がないことを確認し
てから胸骨圧迫をすることが必要です。うまくできな
くても刺激を与えることが重要です。
参考文献 株式会社学研プラス
『最新改訂版 らくらくあんしん育児』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。