こんにちは、保育士の高梨です。
今回は子どもの口呼吸について書いていきます。
最近、アレルギー性鼻炎などの理由で口呼吸をして
いる子どもが多いそうです。その病気が治っていても
口呼吸が癖になってしまっていて鼻呼吸に戻らないこ
とがあるそうです。口呼吸がなぜ良くないかというこ
とと改善方法を書いていきます。
《口呼吸はなぜ良くないの?》
①風邪を引きやすくなる
鼻の穴に鼻毛や粘膜があります。鼻で吸いこんだ空
気はウイルスや病原菌など通しにくくなるフィルター
の役割があります。
口呼吸になるとフィルターがないため直接ウイルス
や病原菌などが気管に入ってしまい、風邪を引きやす
くなってしまいます。
②虫歯や歯周病になりやすくなる
口呼吸はずっと口が開いているので口の中が乾燥し
唾液の量も減ってしまします。
唾液は、食べやすくするだけでなく、口を通して外
部から入ってくる細菌などから体を守るため、免疫機
能という重要な働きがあります。
唾液が減ってしまうと、虫歯菌や歯周病菌が口の中
に残りやすく増えやすくなってしまいます。
③口臭がする
口呼吸になり唾液が減少すると食べカスやプラーク
(歯に付着する細菌やその代謝物の塊)がたまりやすく
なり、歯や歯間の所に残りやすくなって細菌が繁殖し
口臭の原因になります。
④歯並びが悪くなる
口呼吸は、下の顎に舌の力が加わるため、下顎が成
長して受け口になりやすいです。また、唇の筋力が低
下してしまうので出っ歯になりやすいです。
《口呼吸の治し方》
①鼻呼吸を意識してみる
知らない間に口が開いている場合があります。1日
に何度も鼻呼吸にすることを意識することが大切です
②口の周りの筋肉を鍛える
唇の筋肉が弱くなっている人が多いので『あいうべ
体操』や口輪筋のトレーニングにより、口周りの筋肉
を付けると良いです。
☆あいうべ体操
大きな口を開け「あ~」「い~」「う~」「べ~」
と1秒キープしながら言う
☆口輪筋トレーニング
口輪筋とは、唇の周りを囲んでいる筋肉で、唇を動
かす時に使います。
①「あ」の口をつくる。
縦に口を開けて「あ」の口を作ります。目尻と唇周
辺の筋肉が縦に引っ張り合っていることを意識しまし
ょう。
②「お」の口をつくる。
「あ」の口のまま、唇を前に出して息を吐きながら
「お」の口をつくります。唇を前に突き出すと頬が横
へ引っ張られるのが感じられます。
※①と②をセットで10回行います。
③舌を回す。
口を閉じて舌をぐるっと回すと口輪筋のストレッチ
になります。
④寝る時に口にテープを貼る
薬局などで鼻呼吸テープが売っています。寝る時に
それを付けるとお口が開かないです。また鼻腔を広げ
鼻呼吸がしやすい物も売っていますので、併用すると
良いかもしれません。
⑤耳鼻科に行く
アレルギーなどで口呼吸になっている場合は耳鼻科
をおすすめします。しっかりと治すと鼻呼吸しやすい
です。
⑥歯の矯正をする
歯並びが悪くなってしまったら歯の矯正をすると鼻
呼吸しやすくなります。歯並びが良くなると舌を正し
い位置になるため口が閉じやすくなります。
※鼻呼吸は大切ですので口呼吸している人はなるべく
早く改善しましょうね!
参考文献 クインテッセンス出版株式会社
『すぐに役立つ歯育て支援Q&A』
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