今回は歯の形態異常 タウロドントについて説明したいと思います
歯の形態異常の一つに「タウロドント」があります。
髄腔(ずいくう)と言って歯冠(しかん)歯の頭の部分の神経の部屋が長く、根っこの分岐している部分が根の先に近い位置にある寸胴・短足な歯を言います。
画像の右側がタウロドントです。
左の歯に比べて髓啌がとても長く根が短く短足になっています。
タウロドントの歯では以下の事が困ります。
①歯周病になった場合
歯周病は根っこを支える骨が溶けて歯がグラグラになる病気ですが、
タウロドントでは根が短いため容易に抜けてしまうかも知れません。
髓啌が長いので根の入り口(根管口)が見えづらく神経が取りにくいです。
また神経をとった後の被せものも土台は通常、根に維持を求める事が
多いのですが根が短いため維持が求められません、
ですからタウロドントがわかったらよりその歯を大切にすべきと思います。