院長の奥井です。
新年明けまして3日診療させていただき
だいぶ日常に戻った感じがしました。
医療機関ですので診療するのは当たり前の事ですが。
こうして患者様にご来院いただく事に感謝しておりますのと
同時に診療を一緒に行ってくれているスタッフのみんなに
感謝しております。
今回は「なぜ乳歯の虫歯治療が必要なのか」について
説明したいと思います。
乳歯はいずれ抜けます。その下に永久歯がありますので、
「乳歯はなくてもいいのではないか」
という考えが出てもおかしくないのではないでしょうか?
また乳歯の場所によっても理由は異なります。
まず私が一番思う理由は
「乳歯が早く抜けてしまい歯並びに影響する」
事です。
画像の場合、右上の乳歯が早く抜けてしまい
その後ろの永久歯が倒れてしまいスペースがなくなっています。
この場合はこのような装置を用いて奥歯の
移動を図りました。
ですから乳歯はあった方がいいと思います。
あとその前に虫歯を放置しますと永久歯と同様
歯髄炎といい神経の炎症を起こし、痛みが出たり
また症状が進むと膿んできたりしますので、
もちろん治療は必要です。
スペースに関しては乳歯の真ん中の歯とその隣の歯までは
抜けてもスペースに影響は少ないと言われています。
しかし乳歯の前歯が早く抜けてしまうと見た目的に
気になられると思いますし、息が漏れたり
食べ物が食べにくかったりします。
あと、では虫歯を放置してでも乳歯を残した方が
スペースを保つことができるのかという事になりますが、
画像は神経をとり冠が入ってしますが、その下に
膿が溜まっています。矢印部分がそうです。
下に生えている永久歯に影響を及ぼすことが
あります。
下に生えてきた永久歯の表面が虫歯のように
黄色くなっています。
ターナー歯と呼ばれるものですが、乳歯の
膿の影響で永久歯のエナメル質が若干失われています。
このような事などから乳歯の治療は必要になります。
なお前歯は早いと5歳からで7歳ごろに抜ける事が多いです。
その後乳歯の県歯から後ろの奥歯は10歳前後から12歳頃が
多いようです。
レントゲンを撮影して下の永久歯がまだまだ生える感じでない
場合ですと、周囲の永久歯が動かないための装置が必要と
思います。
また最初から永久歯が足りない場合もありますので注意が必要です。