こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、子どもの味覚の育て方について書いていこ
う思います。
最近、子どものおよそ3割が味覚を正しく認識でき
ないとニュースで流されました。
塩味や苦み、酸味の区別がつかないらしいです。離
乳期・幼児期に何を食べてきたかはとても重要です。
核家族化が進み、お母さんの負担が大きくなってい
ます。乳幼児期に楽しく一緒に食事をすることは大切
なことです。「これは甘いね」や「これは塩っ辛いね
」などとお子様とお話をすることで味覚を育てていく
ことができます。
①味覚の仕組みを知ろう
味とは、食べ物が持っている特性や成分を舌で感じ
るもの。舌で感じる能力を味覚といいます。
子どもの味覚を育てることは、いろいろな味のおい
しさをすることです。
生後3カ月頃から味覚が分かるようになります。
基本の味は5つ(五味の役割)
①甘味・・・砂糖に含まれるショ糖、炭水化物が分解
されてできるブドウ糖などから生じる。
甘い物を過度に摂る習慣がつくと、甘味
に対する味覚が鈍ってくる。
②塩味・・・塩化ナトリウム(食塩)に含まれるナトリ
ウムイオンによるもの。塩辛い物を摂る
習慣がつくと、塩味に対する味覚が鈍っ
てくる。
③酸味・・・果物が熱していなかったり、食べ物が腐
っている時に酸っぱく感じることから、
腐敗の警告や未熟と捉えられる。一方、
酢に含まれる酢酸やレモンや梅干しに含
まれるクエン酸など、おいしさに通じる
酸味もある。
④苦味・・・不快な味だと感じて吐き出し、毒を避け
ることができる。カフェインのように、
子どもには毒だが、大人の嗜好品として
好まれる苦みもある。
⑤うま味・・たんぱく質の存在を知らせる。肉や魚、
鰹節にはイノシン酸、昆布やチーズには
グルタミン酸、干しシイタケやキノコ類
にはグアニル酸といったうま味成分が含
まれている。
五味以外には、脂肪の味も舌で感じられます。五味
にはそれぞれの味が発している信号があり、赤ちゃん
は、苦みや酸味が嫌いです。苦みは、「毒があるかも
しれない」という信号で、酸味は、「腐っているかも
しれない」という信号だからです。赤ちゃんは自分の
身を守るために、敏感に味を感じ取っていると言えま
す。
参考文献 日東書院 「子どもの味覚の育て方」
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