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理事長BLOG

縁下(えんか)カリエス 歯茎の中の虫歯について

2021年12月2日
院長の奥井です。
今回は縁下(えんか)カリエスについてです。
まず縁下というのは歯肉縁(しにくえん)といって
歯茎の上と下という意味です。
目で見えている部分の歯茎の中には歯根(しこん)といい歯の根っこが
あります。歯根の周りに歯槽骨(しそうこつ)という骨があり歯槽骨の表面に
歯茎が張り付いているイメージになります。

歯周病が進行しますと、歯槽骨が吸収し、しかし歯茎は腫れたままですので
歯周ポケットという隙間ができてしまいます。歯周ポケットの中は
酸素が少なく、酸素を必要としない菌が繁殖し毒素を出し、さらに歯槽骨を
溶かしていくわけです。

そうしますと場合にとってはポケットの中の歯の質が虫歯になってしまう事も
あります。しかし歯茎の中ですから治療ができません。
よってフラップという手術を行い虫歯を治すことになります。


図は歯茎を開いた状態です。しっかり麻酔しますので
痛みは感じません。


矢印の部分が虫歯です。


虫歯にセメントを充填します。これはフッ素が
入って入り、再度虫歯になるのを防ぐことに
有効なセメントです。


縫合した状態です。


矢印の部分がセメントです。

これは歯周外科という手術になります。歯茎の中の虫歯を
治療するための有効な手術といえます。
この縁下カリエスはうっかり見落とされやすい虫歯です。
また歯周外科を得意とする歯科医院でないと難しい処置となります。

全ての場合が適応できるわけではありません。
お気軽にご相談下さい。」








  

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