こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、幼児期の食事の時の注意点をいくつか書い
ていこうと思います。
3歳頃になると、咀嚼に問題がある子どもがいるよ
うになってきます。
二つのタイプがあり、噛まないで飲み込む子(咀嚼
回数が少ない)タイプとなかなか飲み込めない子(噛む
力が弱い。最後のゴックンができない)タイプがいま
す。
《噛まないで飲み込む子》
☆原因
①離乳の開始が早く、完了も早く、離乳のステッ
プが適切でなかった。
②哺乳量が多かった。
③生活リズムが乱れていて、親のペースである。
④親が忙しく、育児に余裕がない。
⑤親と一緒に食べない。
☆食事態度
①噛まないで飲み込み、食事時間が短い。
②何度もおかわりをする。
③口いっぱいにほおばり、顎の動きが早い。
☆パーソナリティー
①精神的に不安定で、落ち着きがない。
②集中力がない。
③機敏に欠け、手先の細かい動きができない。
☆対処方法
①ゆっくり食べることができる環境づくりを行う。
②家庭でも一緒に食事をしながら、やわらかい物
をゆっくり噛んで食べるように働きかける。
③おやつの時にやわらかめのスルメ、フライドポ
テトのような食材を臼歯で噛むことに慣れさせ
る。
④噛めるようになると、少しずつ食べ物のかたさ
を増していく。
《口の中にためたままなかなか飲み込めない子》
☆原因
①離乳のステップが適当でなかった。
開始が早かったり、ステップが遅かった。
②朝食を食べなかったり夜更かしをするなど生活り
ズムが整っていない。
③親と一緒に食べなかったり、親が偏食である。
④食内容が偏っていて、食べる経験が不足している
☆食事態度
①食が細く、偏食である。
②食べることに意欲がない。
③口の動きが遅く、食事時間が長い。
④嫌いな物が食べない。
☆パーソナリティー
①運動神経が鈍く、無器用である。
②機敏さに欠け、手先の細かい動きが出来ない。
③疲れやすく、消極的である。
④やせていて、精神的に不安定である。
☆対処方法
①体を動かせてお腹を空かし、食欲が出るようにす
る。
②一緒に食事をして、やわらかい物をゆっくり噛ん
で食べるよう介助しながら練習を始める。
③急がせないで、時間をゆっくりかけて取り組む。
④おやつの時にやわらかめのスルメ、フライドポテ
トなどで咀嚼練習をする。
★食事時は楽しくゆっくり時間をかけて食べましょう
《幼児期の口腔清掃》
☆1歳頃
乳歯前歯が生えていて、歯ぐきで噛みつぶして食べ
る。
口の中に食べ物が溜まりやすいので注意が必要です。
口腔清掃は、ガーゼで拭き、徐々に歯ブラシに慣れ
させます。歯ブラシをおもちゃの一つとして持たせる
工夫をし、歯と歯の間に食べ物が詰まっている場合は
糸ようじを使います。
☆1歳半頃
第一乳臼歯が生え始める。
歯で咀嚼するが、まだ咀嚼力は弱い。
口腔清掃は、歯ブラシによる養育者のブラッシング
を日常的習慣として意識づけます。
やわらかい歯ブラシを使って歯みがきをする。
☆3歳頃
乳歯列が完成し、咀嚼機能が成熟してくる。
口腔清掃は、歯ブラシの自立練習、ブクブクうがい
の練習、養育者による仕上げ磨きが必要です。
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。