こんにちは、保育士の高梨です。
今回からは乳幼児の「歯と口の成長発達に応じた食
べ方」を月齢別にご紹介していきたいと思います。
《0歳から4カ月頃(哺乳期)》
この頃は、まだ歯は生えていなく、母乳やミルクを
飲みます。乳首をくわえたまま母乳などを吸っても、
呼吸をほとんど止めることなく、連続して流し込み、
嚥下することができます。(乳児嚥下)
飲み終わった後、必ずげっぷをさせます。
☆ポイント
①乳輪部までしっかりくわえさせ、下顎がしっかり動
いているかみてあげましょう。
②この時期は、母子の愛情形成や心の発達がなさせる
時です。静かな所でお子様のお顔を見て、声かけし
ながら授乳をしましょう。
テレビやスマホを操作しながらの授乳は控えてくだ
さいね。
③哺乳するときには、お口の周りの筋肉の力が必要で
す。そのため、哺乳瓶は育児用ミルクが容易に吸う
ことができないような性状のものや、乳首の穴が小
さめのものを使用するようにしましょう。
筋肉の発達が十分でなければ、将来歯並びに悪影
響を与えたり、口呼吸になったりすることなどが心
配されます。
《5~6カ月頃(ごっくん期)嚥下機能獲得期》
☆この頃は、離乳食が始まるころです。
☆まだ歯は生えていません。
☆あごの幅が広くなり、舌の動きは前後運動します。
☆薄めた果汁や薄めた野菜ジュース、ドロドロのおか
ゆ、ゆるめのマッシュポテトなどで、ヨーグルトく
らいのかたさのものが基本です。
☆ポイント
①スプーンは大きすぎずお口に合ったものを選びまし
ょう。
②離乳食を与える時の赤ちゃんの姿勢は、体全体を少
し後ろに傾けるようにすると良いでしょう。
③スプーンに入れる量をほんの少しにして、水平に下
唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちましょう。
④上顎にスプーンをこすりつけないようにしましょ
う。
⑤無理やり口の中に入れ込まないようにし、慌てず少
しずつ慣れていくと良いでしょう。
⑥「ごっくん」飲みができるためには、首がすわって
いて垂直な姿勢がとれる必要があります。
⑦できるだけ保護者も一緒に食事をとり、大人が食べ
ている‘’食事姿‘’を見せて声掛けし、楽しみながら食
事をしましょう。
⑧離乳食を食べる時、舌で押し出してしまうようでし
たら、オモチャや指しゃぶりをしっかりしながらス
プーンに慣れてくれるのを待ちましょう。
参考文献 知多半島5市5町保健所作成
『乳幼児の口腔機能支援ハンドブック』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております!