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理事長BLOG

子どもの口腔機能について⑥

2021年1月22日

 こんにちは、保育士の高梨です。

 今回は、『口腔機能発達を促す正しい食べ方』につ
いて書いていこうと思います。

乳歯列完成期から就学時期までは、口腔機能の発達を
促しながら正しい食べ方を習得する大切な時期です。

 最近の幼稚園で子どものお弁当箱をのぞいてみると
おかずが一口サイズに小さく切ってあります。

 保護者は食材を小さく切ってしまいがちですが、刻
むと噛まなくても食べられるので、かえって噛まなく
なります。子どもにある程度の大きさのものをかじり
取る捕食動作を繰り返すことで、自分の口腔の容積に
一口量を学習することは、詰め込みによる窒息の防止
になるだけでなく、噛む回数も増え下顎の運動にもな
ります。
 またかじり取るたびに口唇を閉じるので、口唇を閉
じる口腔機能の発達が望めます。

 口腔機能の向上のために、食材を大きめに切り、少
し固めに茹でるなどの負荷をかける工夫も必要です。

 《正しい食べ方のポイント》

①前歯で噛み切って、左右の奥歯で交互によく咀嚼す
 る。
②一口量を守る(大きすぎても小さすぎても良くない)
③口を閉じて食べる。
 (口が開いていると食べこぼすのを気にして咀嚼せ 
 ず早く飲み込むことにつながる)
④箸など成長に合わせたものを使用する。
⑤水やお茶などの飲み物は口の中の食べ物がなくな
 ってから飲み込む。流し込まない。

 《食べにくい食材の工夫をする》

 レタスやわかめなどのペラペラした食材や硬すぎ
る塊肉やイカなどは食べにくいですね。そのような
食材は調理で工夫します。

☆とろみをつける
 →ブロッコリーやひき肉などの口腔内でまとまり
  にくいもの

☆隠し包丁を入れる
 →イカやエビ、塊肉など噛み切りにくいもの

☆柔らかく煮る
 →根菜類など繊維の多い物

 《1歳頃からの手づかみ食べのアドバイス》

 摂食機能は手と口の協調運動を学習することで発
達するため、1歳ごろに手づかみを十分させること
が大切です。スプーンやフォークなどは2歳ごろか
ら使っていきます。大きめの食材を自分で噛み取る
練習も大切です。

 《コップ飲みのポイント》

正しいコップ飲みは、8カ月頃から練習を始め、1
歳頃には、片手でコップを持てるようになります。

☆正しいコップ飲み
 コップの縁を上下の口唇で挟んでいる。
 上唇に飲み物が当たっている。

★いけないコップ飲み
 ※コップの縁に舌が当たっている。
 ※上唇に飲み物が当たっていない。
  コップの傾きを変えずに顔を上向きにして飲む
  と、上唇に飲み物が当たりにくくなる。

コップで飲む イラスト無料 に対する画像結果

《ストロー飲みのポイント》

☆正しいストロー飲み

 ※上下の口唇のみでストローを挟む
  (口唇閉鎖を意識する)
 ※歯では保持しない
 ※ストローを噛んだり舌の中央まで入れたりしない
 ※舌を出してその上にストローを乗せない

ストロー 子供 イラスト無料 に対する画像結果
☆毎日の食事はママにとってとても大変ですね。
 あまり頑張りすぎないようにたまには手を抜いて
 食事を作りましょうね。

※参考文献 『子どもの口腔機能を育てる本』
        医歯薬出版株式会社

☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
     16時半まで保育士がおります。   
 お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
       ご予約お待ちしております!

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