こんにちは、保育士の高梨です。
前回に引き続き、1歳から3歳までの歯育てについて
書いていきます。
前回はむし歯になってしまう条件を書いたり、その
予防について書いたりしました。今回は、さらに虫歯
予防のためにはどんなことをしたら良いかを書いてい
きます。
《3歳になったら歯科医院で唾液検査をしよう!》
なぜ唾液検査をしないといけないかというと、一言
でいうと虫歯予防のためです。唾液の量、虫歯菌の量
虫歯菌の酸を中和する力などがわかります。
このようなチェック項目がありますが、味のしない
ガムを噛むだけで検査ができます。
唾液にはたくさんの役割があります。
《唾液の役割》
①自浄作用→歯の表面や歯の間についた食べかすやプ
ラーク(歯垢)を洗い流します。
②抗菌作用→抗菌作用を持つ成分が、口腔内の歯の繁
殖を抑えます。
③PH緩衝作用→虫歯になりやすい酸性に傾いている
口内のPHを酸性から中和させ、虫歯を防ぎます。
④再石灰化作用→虫歯菌の出す酸によって溶けた(脱
灰した)歯の表面を修復(再石灰化)し、虫歯を防ぎま
す。
⑤消化作用→消化酵素(アミラーゼ)がデンプンを分解
し、消化しやすくなります。
⑥粘膜保護・潤滑作用→粘性のあるムチンが粘膜を保
護し、発声をスムーズにします。
⑦溶解・凝集作用→味に関わり、食べ物を噛み砕いた
り、飲み込んだりしやすい形にします。
⑧粘膜修復作用→上皮成長因子(肌のターンオーバーを
整え、肌本来の再生能力を高める画期的あエイジン
グケア)と神経成長因子(脳の老化防止・神経障害の
予防と治療に有効)が口の中の傷を修復します。
※①~④がとくにむし歯予防に重要です!
《3歳までが虫歯予防で大切な時間》
3歳までは虫歯菌が定着しやすい時期になります。こ
の頃までに虫歯になりにくい環境づくりをしないとい
けません。この時期から保育園や幼稚園に入園する頃
です。舌や唇、歯のための大切な習慣を身につけてお
くことが大切です。また、必ずママやパパが仕上げ磨
きをしてあげてくださいね。
参考文献 現代書林 『0歳からの歯育て』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。