今回はツーバイフォー治療について説明致します。
ツーバイフォー治療とは矯正治療の一つになります。
簡単に言いますと「前歯と奥歯のみに」ワイヤー(針金)を
装着する治療になります。
これは混合歯列と言って永久歯と乳歯が混ざって生えているときに
永久歯である前歯と奥歯のみにワイヤーを装着するものです。
奥歯(主に6歳臼歯)2本に対し、前歯4本をつけますので
ツーバイフォーと言います。
矯正治療、特にワイヤー治療は動かしたい歯を動かすための固定源という
ものが必要です。テントでいう杭みたいなものです。
それを奥歯に求めます。奥歯を杭代わりにして前歯がガタガタしているのを
治すものがツーバイフォーになります。
上の前歯が斜めに生えておりまた下の前歯も狭そうです。
レントゲン写真でも特に上の前歯が狭そうなのがわかります。
ツーバイフォーを装着したところです。
この後にワイヤーの太さを変えたりしています。
およそ2年後、ワイヤーを外した後です。
レントゲンでもきれいに並んでいるのがわかります。
左が治療開始前で右が治療後です。上下の出た感じが
改善されています。
この様にツーバイフォー治療で良くなる場合もありますが、
厳密な診断が必要です。
ツーバイフォー治療は自費診療になります。
診断料33,000円 小児矯正治療 297,000円
調整料3,300円(月1回)かかります。
また他の装置からの移行の場合は装置代155,000円(金属ブラケット)
終了後のリテーナー 上下各33,000円となります。
治療のリスクと副作用
(1)矯正治療中に装置が頬の内側に当たり、傷がついたり、
口内炎になったりする場合があります。歯が移動する際に痛みが生じることもあります。
状況に応じて、歯科矯正用ワックス(柔らかいろう)での対処や、その他の対処を行います。
(2)矯正装置を装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に、痛みが生じる場合がありますが
大半は数日でおさまります。
(3)矯正装置を装着している間、舌がスムーズに動きにくかったり、発音しづらかったりする場合が
ありますが、通常、数カ月で慣れることが多いです。
(4)一般的なワイヤー矯正は、歯の表面に器具を装着するため、外見上、目につきやすくなります。
その他のリスクと副作用
(1)矯正治療は、治療の経過および治療後の見た目に個人差が大きく現れるのが特徴です。
歯科医師との見解の相違が起こる場合もありますので、歯科医師としっかり話し合うようにしてください。
(2)患者さんによっては、矯正治療が強いストレスとなる場合があります。
(3)矯正治療中に、頭痛や首や肩のこり・吐き気・不眠・強い倦怠感などの症状が生じる場合があります。
このような場合は、歯科医師の指示のもと、鎮痛剤や吐き気止めなどを服用していただくことがあります。
(4)歯や骨の状態、むし歯や歯周病の発生などによって、当初の治療計画よりも治療期間が長くなる場合が
あります。
(5)矯正治療では、歯肉が下がる場合(歯肉退縮)があります。
(6)矯正力が強すぎると、歯の根が短くなる「歯根吸収」が起こるリスクが高くなります。
(7)一時的に固いものが噛めなくなることがあります。また、ガムや餅など、装置に引っかかりやすいものが
食べられなくなることもなったり無理をすると装置が外れることがあります。
(8)装置が壊れる場合があります。その際は、歯科医師にご相談ください。
(9)歯を動かして歯並びを改善する「動的治療」を終えても、まだ歯が元の位置に戻ろうとする力がはたらくため、
一定期間動かした歯を正しい位置にとどめておく必要があります。歯の位置が安定するまでの期間は個人差があるので、
治療後もリテーナーの装着など歯科医師の指示を守ってください。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。