こんにちは、保育士の高梨です。
寒くなりましたね。今回からは子どもの病気につい
て書いていきます。発熱がウイルスや細菌から身を守
る防衛反応であるように、咳や鼻水、嘔吐や下痢など
の症状もそれらを体の外に出そうとする防衛反応にな
ります。
症状自体が悪者ではなく、悪いのはウイルスや細菌
です!
目に見える症状(咳や鼻水、嘔吐、下痢など)は悪者
ではありませんが、そのせいで、体力を大きく消耗し
てしまいます。食事や睡眠を妨げたりするときは、解
熱剤で熱を下げたり、部屋を加湿して咳を抑えたり、
鼻水を吸い取って呼吸を楽にしたりします。
《咳について》
☆咳には、加湿・保温・水分補給
咳をしてせっかく飲んだミルクを全部吐いてしまっ
た!とかようやく眠ったのに咳をしたせいで起きてし
まった!ということはよくあります。でも咳がこじれ
て肺炎や喘息になることはないです。
鼻から吸い込んだほこり、ダニ、ウイルス。細菌な
どから肺を守ろうとする体の反応です。タンや誤って
飲み込んで軌道に詰まりかけた物を体へ出そうとする
働きもあります。
早めに回復するには、加湿・保温・水分補給をして
あげましょう。
☆子どもの咳が止まらないのはなぜ?
まだ子どもが小さいからです。特に3歳以下の子ども
で、寝ついてすぐや、明け方にひどいのは、鼻水がの
どに垂れ込んで、タンのようになっているのです。こ
のタンのようになったものを体の外に出すために咳を
しています。
☆咳を薬で止めるのは良いの?
発熱と同じで、咳は体を守る大切な反応です。薬で
咳を止めようとするのは、咳でタンを追い出すという
体の正常な反応を止めようとする行為です。あまりお
勧めできないそうです。
☆咳を楽にするには?
①鼻水を吸い取る(耳鼻科でもしてくれます)
②加湿・保温でタンを出しやすくする
☆7日以上続く咳は受診をしよう
寝つきにくかったり、途中で目が覚めたりする場合
には、早めに受診しましょう。よく眠れている場合で
も、7日以上続く咳は、小児科で受診してくださいね。
☆ゼェゼェが出やすいのはぜんそく?
気管支が炎症を起こし、粘膜がはれて気道が狭くな
っているようです。狭くなった気道を空気が流れると
きに音が発生します。
風邪のときだけでなく、ダニやホコリを吸い込んで
喘鳴がでることもあります。
気管支の炎症が慢性的に続いている病気を気管支喘
息といいます。慢性的なものなので、ある程度期間を
かけてから‘’ぜんそく‘’と診断されます。
診断されなくて喘鳴や咳が出やすい子どもは、気管
支が弱い子どもとなります。
気管支喘息と診断されても医師のもとで適切な治療
をしていれば、子どもの喘息の多くは、遅くても中学
に入るころまでに治るそうです。
参考文献 一万年堂出版
『子育てハッピーアドバイス
知っててよかった小児科の巻』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。