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理事長BLOG

歯髄壊死と壊疽性歯髄炎について

2024年9月19日

院長の奥井です。
今回は歯髄壊死と壊疽性歯髄炎について説明したいと思います。

神経まで虫歯が進行した場合はもちろん、虫歯が深く神経ギリギリまで進行し詰め物をした場合などは神経がダメージを受けて神経に症状が出ることがあります。
また外傷による亀裂なども神経に細菌が侵入し神経に症状を起こします。
神経(以降歯髄とします)は炎症が起こると膨張しようとするのですが根管という歯の中の硬い管の中にあり膨張することができません。
そのため結果として歯髄は死んでしまう歯髄壊死を起こしてしまいます。
その後、それは炎症症状を伴う壊疽性歯髄炎となります。
通常、歯髄炎になりますと熱いものや冷たいものがしみたりしますが歯髄壊疽を起こしますと、しみなくなり噛むと痛かったり鈍痛が続いたりします。
その場合、歯髄をとる抜髄(ばつずい)をしないと症状は改善しません。


画像のレントゲンの青○が詰め物、ピンクが根管になります。歯髄に詰め物が接しているぐらい近い、いわゆる以前の虫歯が深かったことになります。


歯に穴を開けて歯髄をとっていますが、健康な歯髄ですと出血したりピンクの肉のようなもの(歯髄)が存在しています。


画像のように細い針(ファイル)を用いて根っこの先端まで届いていないと神経をとりきれません。


画像のように細い針(ファイル)を用いて根っこの先端まで届いていないと神経をとりきれません。

ただ歯髄炎の診断にはエアーをかけたり、熱いゴムを歯に触れさせて痛みがあるか、また電気歯髄診断機という電流を流し神経の感覚の有無を調べたりし、効果的に判断することは必要と思います。

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