今回は前装ブリッジについて説明したいと思います。
ブリッジというのは歯を1本から数本失った場合に失った歯の
両隣を削って連ねて被せる治療のことを指します。
そして前装ブリッジとは正式には前装冠ブリッジと言いますが、
前歯から小臼歯(真ん中から数えて4番目5番目の歯)までは
保険適応できる表側の見える部分を白いプラスチックで覆うものを
指します。
以前までは真ん中から4番目までしか保険で認められませんでしたが
今は5番目まで認められるようになりました。
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画像の矢印部分が前装ブリッジです。
上の部分は金属になっており表側を白いプラスチックが
貼り付けてあるような感じです。
ちなみにその後ろはポンティックといい歯のない部分です。
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噛み合った画像ですが下の矢印が前装ブリッジになります。
上の矢印は先ほどのポンティックが変色したものです。
保険診療では歯科用金属アレルギーの診断書がない限り
ブリッジはこのような金属となります。
金属はアレルギーの心配や、またアレルギーが起きていなくても
金属が溶け出していますのであまり体に優しい治療とは言えません。
また金属は歯と接着せず隙間をセメントで埋めているだけですので
年数が経ちますと中のセメントが溶け出し、中が虫歯になっているのを
よく見かけます。特にブリッジは真ん中に歯がないですので揺さぶられ
その傾向は強く出ます。理想はインプラントになります。
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画像は自費診療ですが、ジルコニアボンドクラウンといい
土台が金属の代わりにジルコニアを用い、外側をセラミックスで
貼り付けたものです。
アレルギーの心配もありませんし、中が虫歯になる可能性も大変
低いです。
前装ブリッジは表は白くできますが、中が金属のためその金属の色を
完全に隠すのは難しく暗い色になりがちです。
保険診療、自費診療のそれぞれの特性をご確認された上でご選択される
ことをお勧め致します。