院長の奥井です。
今回は上顎智歯周囲炎 上の親知らずの炎症について
説明したいと思います。
親知らずの事を智歯と言いますが、親知らずの周りの歯茎が
感染したり晴れたりすることを智歯周囲炎と言います。
智歯周囲炎は下顎に多く場合によっては顔がかなり腫れたり
お口が開けられなくなったりします。
今回は下顎ではなく上顎血歯周炎について説明します。
上顎の智歯はよくスペースが足りず後方の向きに生える事がよくあります。
画像のレントゲンの様に生えてくる場合が結構あります。
このような場合、智歯が後方の粘膜にぶつかり
お口を開けると傷がつき口内炎となり、次第にお口が
開けづらくなります。
画像の様な指1〜2本分しか開けられなくなる事も
よくあります。
これを下顎の親知らずが原因と思い来院される事が
多く昔、仮性下顎智歯周囲炎と呼ばれていたと思います。
矢印の様に粘膜に傷がついています。
治療ですが、お勧めなのはやはり抜歯です。
どうしても抜歯ができない場合は歯を削って
当たりにくくしますが器具が入りづらく、粘膜に
器具がぶつかり粘膜を切ってしまう恐れがあります。
抜歯を行いかなり開けられる様になりました。
お口を開けると痛い場合、いろいろな原因が考えれますが
上顎智歯周囲炎も原因の一つと言えます。