こんにちは、保育士の高梨です。
今回も専門家たちに育児について大事なことが書い
てありましたのでまとめてみました。
第三回目は、‘’早稲田大学国際教養学部教授、進化論
科学論、環境問題から脳科学、発達心理学まで幅広く
論じるサイエンティストの池田清彦先生の育児につい
て‘’です。
①適切な時期に必要とされる刺激を!
0~3歳の頃にママは「声をかけてあげる」「いろい
ろなものを見せてあげる」「笑いかける」この3つを心
かけてほしいです。もし英語と日本語のバイリンガル
を話せることを望むのであれば、7~8歳までが勝負で
二つの言語を話す環境が同時であればネイティブ・バ
イリンガルになります。小学校に入ってから英語教室
に行っても期待できないということです。
②見る、歩く、遊ぶ、どれも大事です
赤ちゃんは近くであるものはしっかり見ることがで
きます。ベッドメリーを下げるといずれ目で追うこと
ができるようになります。動きを判別する能力を獲得
しようとしています。
歩けるようになったらなるべくベビーカーに乗せず
に歩かせましょう。歩く能力と脳は関連しているので
歩かせないと能力が落ちてしまいます。家であれば、
洗濯扉のロック、トイレの蓋やお風呂の蓋を閉めて
おく、ベランダによじ登らないような工夫など安全へ
の配慮は常にしておいてください。
また大きくなったら子ども同士のコミュニケーショ
ンの場というのも必要です。隣近所の友達と一緒に遊
ぶようにしましょう。
③お母さんが笑えば子どもも笑う
人間には、‘’ミラー・ニューロン‘’というのがありま
す。これは行動をまねする神経細胞で、まねをする能
力というのは、霊長類特有の能力です。
お母さんが普段笑っているときが多ければ子どもも
笑うことが多くなり、普段怒っているときが多ければ
怒ることが多くなってしまう子どもになってしまうと
いうことです。もし穏やかな子どもに育てたいのなら
お母さんがゆったりと穏やかに過ごすことです。
④発達には個性があるからまわりと比べない
成長や発達には個人差があります。1歳ぐらいになっ
ても言葉が出てこなくて、お母さんは‘’この子は遅れて
いるのでは?‘’と思われますが、そういうものではない
です。親は他の子どもと比べてはいけないです。
⑤親が才能を見極めればぐんぐん伸びる
何事にも子どもには個性があります。どこの脳が発
達するかによって、その子の将来が決まってくるわけ
です。
遺伝子の組み合わせで決まっているところもありま
す。子どもにどんな才能があるかを親が見極めて3~4
歳から始めれば、すぐに能力は上がります。
お母さんたちに一番覚えていて欲しいのは、子ども
は白紙ではないということ。個性にあった育て方をさ
せましょう。
親の言うことを聞かないと怒って無理やりさせると
将来、子どもはダメになります。
子どもが嫌がることはさせない方が良いです。色々
なことを体験させて楽しい!と思うことをさせると良
いです。
⑥そのときどきでベストな選択をする
楽しく生きるためにいちばん大切なことは、‘’後悔し
ないこと‘’です。これから先、子どもがグレたり荒れた
りするかもしれません。後悔しないように赤ちゃんの
時から親が笑っておおらかに育てることができたなら
そんなに子どもはひどく育たないと思います。
☆池田清彦先生の子育てでして良いこと
①人間には行動をまねするミラー・ニューロンがある
先ほども書きましたが、お母さんが普段怒ってばか
りいたら子どももその様な子どもに育ってしまいます
普段からニコニコと子どもに接しましょう。
②音楽は4歳頃までに始めましょう
音楽の天才教育の臨界期は4~7歳。絶対音感の臨界
期は8歳。ちなみに脳の構造の発達には、ピアノが最も
効果的といわれています。
③どんどん話かけてあげましょう
言語の臨界期は7~8歳。それまでに話しかけないと
言語中枢が構築できず、話せなくなります。
★池田清彦先生の子育てでダメなこと
①読み書きは早くから始めない
読み書きは6歳以降から始めても間に合います。早く
から始めなくて良いです。お母さんはできるだけ声を
かけてあげることが大切です。
②たまには、こわい絵本の読み聞かせも必要
ハッピーエンドばかりの絵本を聞かせるのではなく
こわいストーリーの絵本も子どもの情緒に良いです。
参考文献 主婦の友社 『育脳べビモ』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。