説明したいと思います。
歯を失った場合の治療法は4つしかありません。
1つはインプラントです。チタン製の人工歯根を
植え込む方法で、他の方法に比べ最も進んだ治療に
なりますが、期間と費用がかかるというデメリットも
あります。
2つ目は入れ歯です。インプラントに比べ外科処置が必要でなく
優しい治療となりますが、違和感が大きく見た目もよくありません。
3つ目はブリッジです。入れ歯のように取り外しの必要はありませんが
両隣の歯を削りますので、両隣のダメージが大きいです。
4つ目は放置という選択です。隙間が少ないなど限られたケースしか
適応できません。
今回はその入れ歯でも針金部分をピンクの樹脂にしたノンクラスプ
デンチャーのことを説明致します。
ノンクラスプデンチャーはスマイルデンチャーなど色々な名前が
ついています。針金のことをクラスプと言いますので、ノンクラスプ
という呼ばれ方が最も多いと思います。

画像の矢印がクラスプと呼ばれる針金です。
特に前歯などどうしても目立ってしまいます。

画像がノンクラスプデンチャーを装着した
状態です。かなり目立ちません。
しかしノンクラスプデンチャーには欠点もあります。
1つは原則は修理できないという事です。
針金に相当する樹脂部分が緩んだりした場合など原則は
作り直しとなります。
2つ目は変色しやすい、耐久性が良くないという事です。

画像の右側のノンクラスプのようにタバコやコーヒーなどを
よくとる場合は早く変色してしまいます。
3つ目は歯周病の歯などグラグラしている歯に引っ掛けることが
できないのと、歯の長さが短かったり、まっすぐな歯などは
引っ掛けることができず、全ての場合に適応できるわけでは
ないという事です。
ですが通常の入れ歯に比べましたら見た目が良く、また
フィット感も良いという利点があります。
入れ歯を作られる場合にノンクラスプデンチャーが向いているか
どうかは歯科医師に相談されることをお勧め致します。
ノンクラスプデンチャーの費用は2、3本の欠損のみの場合で
片側のみの場合165,000円(R7年9月現在)となります。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。