今回はTPAトランスパラタルアーチとアンカースクリューについて
説明したいと思います。
TPAとはトランスパラタルアーチの略になります。
矯正装置の名前になりますが、抜歯をしてその分のスペースを
用いて出っ歯などを治す治療の場合などに用います。
抜歯をしてその分のスペースに前歯を後方にゴムなどを用いて
引く場合、片一方のゴムについている奥歯が前に引っ張られてしまうのを
防ぐつっかえ棒のような役目を果たします。
画像の○で囲った部分がTPAになります。
矢印で示しましたが、犬歯を後方にひく場合に
後方の歯が前方にいくのを防ぎように両方の
奥歯にバンドで繋いであります。
しかしこの装置は舌で異物感を感じますし、食べ物が
はさまりやすいです。
そのため当院では現在TPAを用いず、アンカースクリューを
用います。
アンカースクリューは直径1、6mm程度で長さが6mmから10mm
ほどの長さのネジになります。
歯茎にさしてその中の歯槽骨に差し込む形になります。
麻酔もほんの少しでさすことができます。
画像の○がアンカースクリューです。アンカースクリューに
ゴムをつける形になります。
TPAのように後方へひくゴムを奥歯につけないため、TPAは
必要なくなります。
ただ場所によってはアンカースクリューを差し込みにくい
場所もありますので埋入(差し込むこと)には注意が必要に
なります。
しかし上あごに装置がきませんので食べ物がはさまらないのは
福音であると思います。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。