今回は小児の口腔機能訓練 リップルトレーナーについて
説明したいと思います。
小児口腔機能発達不全症という病名が2018年より保険診療に
組み込まれました。口腔機能発達不全症とは、15歳未満で
生まれつきの障害がないにも関わらず、食べる、話す、呼吸するなどの
口腔機能が十分発達していない状態を指し、それによりさまざまな症状を
引き起こすことがあります。検査や訓練など様々な項目がありますが、
今回は口唇閉鎖不全について説明します。
口唇閉鎖不全とは口が自然に閉じることができない状態で口唇の筋力不足や
舌の正しくない位置や動きなどが原因となります。口唇閉鎖力検査を行い
その数値が低い場合、当院ではリップルトレーナーをお勧めしております。
画像がリップルトレーナーです。これを口唇の中に入れてひっぱり口輪筋を鍛えます。
リップルトレーナーの動画です。
https://www.youtube.com/shorts/lblk6OJCEj0
上の前歯が飛び出ています。口唇の閉鎖力が弱いのも原因です。
リップルトレーナーで練習1年です。前に飛び出ている感じが
弱まりました。
特に矯正治療は行っていません。
この様に口腔機能の訓練は重要な役割を果たすと思っています。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。