今回はアマルガムについて説明したいと思います。
アマルガムとは、水銀と銀、スズ、銅などの金属を混ぜ合わせた合金です。
虫歯の治療で歯に詰めたり被せたりする歯科材料として、昔はよく使われました。
しかし、水銀の健康への影響が懸念されるため、現在は使用がほとんどなくなっています。
アマルガムには銀の抗菌作用があり、また詰めるときは柔らかいので歯にフィットし
後で硬くなるのと材料も安価のため昔使われた理由と思います。
しかし水銀がお口の中で溶け出し、口内炎、歯肉炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、頭痛、
めまい、不眠症、感覚異常、免疫性疾患などを発症する恐れがあリます。また不妊の
原因になるという報告もあります。
デンマークやイギリスでは、妊婦に限らずすべての患者に対して、使用が禁止されています。
ですからアマルガムは外した方が良いと思います。
画像の黄色で囲った部分がアマルガムです。
アマルガムを外したところです。
銀の成分で歯が黒く変色しています。
樹脂に詰め直したところです。
今回は歯と歯の間を含んでいないため欠けにくく
樹脂で対応しました。
このようにアマルガムが詰めてある歯は除去して
詰め直すか、被せ直すことをお勧め致します。
この記事は院長が投稿しました。
プロフィール
医療法人爽誉会おくい歯科 院長 奥井英幹
1999年より名古屋市北区で開業しております。
骨造成を含むインプラント治療 ワイヤー装置を用いた
全顎矯正治療に歯周再生療法 小児矯正と幅広く診療
しております。またスタッフ採用、教育にも力を入れ
十分な体制でのチーム医療を提供できるように
院内スタッフと診療にあたっています。
地域で一番の診療所を目指しております。