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理事長BLOG

下顎犬歯のスペース不足の矯正について

2025年2月23日
院長の奥井です。
今回は下顎犬歯のスペース不足の矯正について
説明したいと思います。
少し専門的な題目になりましたが、前歯4本が永久歯でその後ろは
乳歯という歯並びが数年続きます。
そして乳歯が抜けてきたときに犬歯のスペースが足りないケースが
とても多く、矯正治療でよく対応に迫られることが多いです。
一般的には前歯4本が永久歯、奥歯が乳歯の時に横方向への拡大を
行う治療が多いのですが拡大しても横方向のため前歯より後方に
生えている犬歯は横方向への拡大ではスペースが生まれず、そのため
その後ろの小臼歯を抜歯してワイヤー矯正を行うことが多いのです。


矢印の部分にある側切歯がスペースがありません。


そのため拡大床という装置で歯列を拡大させます。


側切歯の拡大をしましたがまだ完全ではありません。
そのため隣の乳歯の神経を取る治療を行いその後
削ってスペースを作ります。


神経を取った後のレントゲンです。


側切歯のスペースはできましたが、今度は犬歯の
スペースが足りません。


しかし後ろの乳歯が抜けてきましたら犬歯が
前に出てきました。


かなり並びました。

このように拡大で経過をみていくと犬歯が並ぶ場合も
あります。これは犬歯の後ろの乳臼歯がその下の
小臼歯よりも大きかったことも要因の一つと思います。

お一人お一人顎は歯の上多雨も違いますので
全てがこのようにいきませんが、このような場合ですと
ワイヤー矯正が不要になる可能性も高く費用期間と
抑えることができる事もあります。

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