今回はリグロスと人工骨を用いた再生療法について
説明したいと思います。
幾度かこのブログでも投稿しておりますリグロスですが、リグロスは歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、
歯根膜由来細胞に対して増殖促進作用を示すとともに血管 新生を促進するものです。
これらの作用により増殖した細胞は骨芽細胞、セメント芽細胞へと分化して、歯槽骨、セメント 質及び
歯根膜の新生や結合組織性付着の再構築により歯周組織が再生される事になります。
難しい内容ですが、歯周病は歯と歯槽骨を結合する歯根膜が破壊され歯槽骨が溶けて最終的には
歯の支えがなくなりグラグラになって歯が抜けてしまう病気ですが、その欠損部にリグロスを塗ることで
組織を再生させるというものです。
しかし私の経験ではリグロスのみではリグろすは液状のため流れてしまう恐れもあり
人工骨と混ぜた方が固形として留まり再生する感触を得ております。

画像の青点部分の骨は欠損しています。

リグロス手術のため歯肉を開いています。

リグロスと人工骨を足したところです。

2年後の状態です。骨がしっかりと再生しています。
このようにリグロスにより骨の再生が期待できますが
リグロスは人工骨と混ぜると自費診療となります。
しかし再生療法として有益な治療の一つであると
思います。