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理事長BLOG

粘液嚢胞摘出について

2025年1月16日
院長の奥井です。
今回は粘液嚢胞摘出について説明したいと思います。
口内炎が長引いたり、水ぶくれが口の中にでき大きくなったり
小さくなったりするいった症状はないでしょうか。

それは粘液嚢胞(ねんえきのうほう)の可能性があります。
粘液嚢胞とは口の中にあります「大唾液腺」と「小唾液腺」という唾液を作る組織の
管が傷つくことで詰まったりもれたりして、唾液が正常に分泌されずに
粘膜の下に溜まってしまう病変を言います。


粘液嚢胞の治療は一般的には外科的に摘出になります。
嚢胞及び周囲の小唾液腺も摘出しますが、摘出が仕切れていないと
再発しますのでしっかりと摘出する必要があります。あまりに広範囲に
摘出しますと感覚の麻痺があったり痛みや腫れが長引いたりしますので
注意が必要です。


画像は典型的な粘液嚢胞です。
唇の周囲に水ふくれのような膨らみがあります。


唇に切開を加え嚢胞を摘出します。


摘出された嚢胞です。


縫合を行った状態です。


一週間後、抜糸した状態です。


3年後の状態です。再発を起こしていません。

このように粘液嚢胞は摘出が原則になります。
くちびるが膨らんだら粘液嚢胞が原因の一つかも
知れませんので歯科医院への受診をお勧め致します。

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