あけましておめでとうございます。
院長の奥井です。
当院は1月4日より今年の診療を開始致しました。
急患の患者様も多く頑張ってくれたスタッフみんなに
感謝です。
今年もブログを更新していきますので、よろしくお願い致します。
さて今回は、歯根嚢胞(しこんのうほう)摘出について
説明したいと思います。
歯根嚢胞とは歯の根の先に袋状の膿が溜まっている状態です。
虫歯や外傷によって歯の神経が感染しますと根の先に膿を作ります。
そこの上皮という細胞の層が壁を作ると嚢胞になります。
嚢胞になりますと袋ごと取らないと治りません。
そのため嚢胞摘出という手術になります。
しかし嚢胞摘出は外科処置になり、摘出までは行っていない
歯科医院も多いと思います。その場合は病院の口腔外科へ紹介と
なります。
画像の青点部に歯根嚢胞が存在します。
レントゲンですが青点部分になります。
大きさとしては大きい方になります。
ま抜歯を行い青点部の嚢胞も摘出します。
摘出した状態です。かなり空洞になっています。
縫合を終えた状態です。
15年後の状態です。異常や再発は見られません。
レントゲンです。青点部分ですが骨で満たされて
います。
歯根嚢胞は嚢胞をしっかり摘出しないと再発しやすい病気です。
その前にこの場合もですが根っこだけを残しておくと
根の周囲にこのように歯根嚢胞を作ってしまうことも
ありますので注意が必要です。