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理事長BLOG

発見しにくい連結冠の虫歯について

2024年12月29日
院長の奥井です。
早いもので今年最後の投稿となります。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は発見しにくい連結冠の虫歯について説明したいと
思います。

連結冠(れんけつかん)とは2本以上の歯をつなげた被せ物になり
文字通り「連結」冠となります。
どのような場合に連結冠になるかといいますと1本同士がグラグラして
おり補強したい場合や、歯の長さが短く1本だけでは維持がえられず外れやすく
なってしまう場合、また上の前歯の場合に下の前歯が突き上げてしまい
歯と歯の間が空いてしまう場合などです。

確かに連結冠ですと補強されますが、デンタルフロスが通せなくなります。
また噛み合わせの刺激で揺れ動いても外れない代わりに境目に隙間ができ
虫歯になってしまいそれが発見しにくいというデメリットもあります。


青丸部分が連結冠になります。3本連結しています。
被せてから数年経った状態です。


さらに9年後になります。歯茎が下がり境目が見えてきました。


レントゲンでは真ん中の歯の周囲の骨が
吸収しています。


そのため根の先端をカットする歯根端切除術を行いました。


それから2年後ですが歯が揺れ動き、丸で囲った部分が
虫歯で穴が開いています。やはり下の前歯が噛むたびに
突き上げるのと奥歯を数本失い入れ歯になっているため
負担がかかるためと思われます。


被せを外すとかなり虫歯になっています。


その場で仮歯を作り入れました。

このように連結冠の場合、繋がっているため
1本の差し歯でしたら外れてしまう場合も外れることが
少なく発見が遅れてしまう場合が多々あります。
歯が揺れ動くとか異変を感じましたらすぐにレントゲン撮影することや
定期的にレントゲンを撮影し異常がないか調べることが大切と思います。

来年もよろしくお願い致します。

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