こんにちは、保育士の高梨です。
今回も子どもの病気の下痢について書いていきます
前回もお話しましたが、症状自体が悪者ではなく、
悪いのはウイルスや細菌です。
もし風邪薬を処方してもらっても風邪を治す薬では
ありません。処方してもらった薬は、風邪そのものを
治したり、治るまでの期間を短縮するものではありま
せん。咳・鼻水・タンなどの症状を抑えるものです。
海外と比べ、日本は何かと薬に頼ってしまう方がい
ます。大人は薬を飲んで仕事を頑張らないといけない
事が多いですが、小さい子どもなら、家でゆっくりと
寝かせることが大切です。寝ないで動き回れるようで
あれば元気な証拠です。
小児科医は治ろうとする子どもの力(自然治療力)を
少し手助けしているだけだそうです。
‘’自然治癒力‘’対‘’薬の力‘’=9対1ぐらいの割合だそ
うです。なので、小さいお子さんにすぐ薬を飲ませて
しまうものではないそうです。
《下痢について》
子どもの下痢の多くは、お腹にウイルスが入った
「お腹の風邪」か細菌が入った「食あたり」で起こり
ます。
下痢は、悪さをするウイルスや細菌、有害物質を追
い出そうとする防衛反応とみることができます。下痢
と聞くと水という感じですが、それは、塩水と思った
方が近いです。
一番大切なのは、下痢をして体から失われた水分と
塩分の補給です。また、下痢の時はおしりを綺麗にし
ておくことも大切です。
《下痢止め薬と整腸剤はどう違うの?》
☆下痢止め薬
悪い細菌を追い出そうとする腸の働きをも抑えて
しまいます。その結果、悪い細菌を長く腸にとどま
らせることになるので、よほど下痢がひどいとき以
外は使わない方が良いです。
☆整腸剤
良い細菌を腸に届けてお腹の環境を整えようとす
るものです。
《下痢の時はふつうに食べて良いの?》
下痢の時は食事は控えた方が良いのかしら?と思い
ますが、その子のペースに合わせた物を食べさせても
大丈夫だそうです。もしハンバーグが食べたいと子ど
もが言うなら食べさせて大丈夫です。赤ちゃんなら、
下痢だから母乳やミルクや離乳食を減らした方が良い
のでは?と思いますが、減らす必要はありません。実
際、食事で失敗することはほとんどないそうです。
☆脱水症状に気をつけましょう!
水分が不足すれば、体から水が出ていかないような
防御機構(主に腎臓)が働きます。するとおしっこの量
が減ります。子どもなら、半日おしっこが出ない時は
脱水があると考えます。脱水症状が出てしまった場合
は、早めに受診しましょう。
参考文献 一万年堂出版
『子育てハッピーアドバイス
知っててよかった小児科の巻』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。