こんにちは、保育士の高梨です。
今回も専門家たちに育児について大事なことが書い
てありましたのでまとめてみました。
第五回目は、‘’お茶の水女子大学名誉教授、専門は、
発達心理学の菅原ますみ先生の育児について‘’です。
①最初の4年間は子どもにご奉公する時代
生後0~1カ月の新生児期、2カ月~1歳6カ月の乳児
期、1歳7カ月~3歳の幼児期の3つの発達時期がありま
す。子どもにとって大きな発達があります。この4年間
は、「お腹が空いた」「おむつを替えて」など子ども
の要求を満たす必要があります。
②新生児期に必要なのは赤ちゃんとの愛着形成
子どもが自分を必要として呼んだとき、その応え方
を毎日学習していきます。ニーズを満たしてくれる人
は、赤ちゃんからすると優秀なリモコンとなります。
昼も夜もなくご奉公をしてくれる人に愛情を向けて
くれるようになり愛着形成ができてきます。
③お母さんひとりでは無理!大人軍団で力を合わせて
お母さん一人で頑張るのは無理です。周りの人たち
に助けをしてもらって一人でストレスを抱え込まない
ように妊婦中から作戦を立てておくのが良いです。
④1歳半を過ぎたらしつけを始めましょう
1歳半を過ぎたら社会的なルール(しつけ)を教え始
めましょう。2歳ぐらいになると自分のストレートな
欲求を出すだけの段階です。人の気持ちがよく分かる
ようになるのは4歳半ごろです。小さい時期から挨拶
をするとか靴をそろえるとか、こちらがお手本も見せ
て促し、できなかったら手を添えて教えるという教育
的な関わりも少しずつ始めます。
子ども同士で遊ばせることも大事です。どうやった
らお友達が遊んでくれるか、友達として存在が許させ
るかというのは自分で解決していかないといけないの
で、親は児童館や親子広場といったところに連れて行
き、見守って欲しいです。
⑤子育て後の人生設計を考えることも大事
夫婦間の相互サポートが不可欠です。それから、い
い保育所を選ぶ、職・住・保が接近した子育てに便利
な環境を整える、人的資源をフル活用することを忘れ
ないで子どもが小さくて大変なうちは、お母さんにと
ってベストな環境をつくり上げること、これが最も重
要です。
☆菅原ますみ先生のしていいこと
①関わらなくては愛情は育たない
赤ちゃんの欲求に可能な限り応えてあげましょう。
②しつけを教えなければあいさつはできません
しつけは教えないと身に付きません。挨拶やマナー
は親が教えてあげて上手にできたら褒めてあげましょ
う。
★菅原ますみ先生の子育てでダメなこと
①ストレスをためてはだめです
生まれてから4年間は赤ちゃんの欲求を満たさないと
いけません。でも「自分」の時間も残しておかないと
ストレスがたまります。
②祖父母で気が合わなくても付き合いましょう
子育てしていくうえで大事なチームメートです。好
き嫌いは別にして、割り切って付き合いましょう。
③父親は乳幼児のころに出番はない
このことはダメです。乳幼児期に愛着を形成するの
は母親だけでなく、父親にとっても必要です。父親と
赤ちゃん二人きりで過ごしてみて信頼関係を確立しま
しょう。
小さい頃の積み重ねが思春期でモノをいいます。
参考文献 主婦の友社 『育脳べビモ』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。