お問い合わせは052-910-0550
お問い合わせフォーム
初診予約
再診予約

理事長BLOG

歯の移植 歯牙移植術について

2024年12月8日
院長の奥井です。
今回は歯の移植 歯牙移植術について説明したいと
思います。

歯の移植とは文字通り歯のない部分に他の歯を移植することに
なります。移植を行うのに多いのは主に親知らずをドナーとして
用いる場合です。歯牙移植した歯の寿命は一般的に5年から10年と
言われています。ただしお口の状況により短い場合も長い場合も
あります。

歯牙移植のメリットは下記になります。
①保険適応である(移植される歯によっては認められない場合がある)
②ブリッジのように両隣の歯を削ったり、入れ歯のように取り外ししなくて良い
③成功されば元の自分の歯のように噛める
もちろん以下のようなデメリットもあります。
①成功しないこともある。抜歯するときにドナーの歯が折れてしまったり、
 また移植したが抜けてしまったりなど また移植したが感染してしまったり
②インプラントに比べ規格化されていないので、抜歯した部分の穴のサイズと
 合わないとうまく入らない
③一旦歯を抜くため神経が切断されるため、神経を取る処置など必要で
 治療期間がかかる

以上の面でもやはりインプラントの方が確実な治療と言えると思います。
ただ保険診療で行えるというメリットはあります。


矢印の歯は状態が良くない歯ですが見た目は分かりません。


レントゲンでは青部分に穴が空いており虫歯が深いため
抜歯としその横にある親知らずを移植予定としました。


移植した直後です。周りが黒いのは空洞になっているためです。


神経の治療を終えたところです。
周囲の黒い空洞が少なくなり骨ができてきています。


被せてから5年後も状態です。
問題なく機能しています。


移植してから12年後のレントゲンです。
周囲に骨がありしっかりしています。

このようにドナーと移植される場所と合っていれば
移植した歯も長期にもつ事になります。
ただ歯牙移植は難しい治療の一つであり、また全てに
適応できる治療ではありませんので詳しくは歯科医院に
相談される事をおすすめ致します。

ページトップへ戻る