院長の奥井です。
今回はラミネートベニア修復について説明したいと思います。
ラミネートベニアとは歯の表面をごくわずかだけ削って、
歯の色をした薄い板を貼り付けて形や色を改善させる方法です。
歯が変色したり、歯と歯の間に少し隙間がある場合などに有効です。
ラミネートベニアの利点としましては
①歯の削る量が少ない 通常クラウンと呼ばれる被せ物は
歯の全周を削りますが、ラミネートベニアは表面だけを削るので
歯に優しい治療です。
②接着が強い 可能な限りエナメル質を残しますので、エナメル質は
接着剤とのくっつきが良く剥がれにくいです。
③修理が比較的簡単 もし少し欠けたとしてもその部分に樹脂を詰めたり
して修理が比較的簡単にできる場合が多いです。
欠点としましては
①歯軋りや食いしばりがひどい方の場合、欠ける事がある。
②自費診療である。
などになります。
上の真ん中、二本の歯に元々ラミネートベニアがしてあり
修復をご希望されました。
歯を削っていきます。まずこのように幅を決めるために
溝を掘ります。
超音波の微細な器具を用いて繊細に削っていきます。
削った量の確認をします。削り足りなくても
良い色が出ませんし、削りすぎも良くありません。
完成したラミネートベニアです。
裏側です。薄い貝殻状になります。
中につけるセメントの色を決めています。
向かって右の方が自然ですので右側にセメントで
つけることになりました。
セメントで装着完了したところです。
綺麗にできています。
裏から見た状態です。表面のみ貼り付けているのが
わかります。
ラミネートベニアは歯を最小限に削って見た目を
改善させるのはとても良い方法の一つと言えます。
料金はラミネートベニア 1本110,000円
診断用ワックスアップ 1本5,500円 (2本目より1,100円追加となります)
(削る前に型取りをし、その模型を削ってロウを貼りイメージさせたものです)
金額はR6年11月現在です。詳しくはご相談下さい。