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理事長BLOG

最小限の切開での親知らずの抜歯について

2024年11月7日
院長の奥井です。
今回は最小限の切開での親知らずの抜歯について説明したいと思います。

下の親知らずの抜歯は一般的に難しい抜歯の部類に入ります。
現代人は顎が小さくなってきており親知らずの生えるスペースがない場合が多く、
親知らずが埋まって生えて場合が多いですので抜歯が難しいためです。

特に下の場合、歯茎を切開したり骨を削ったりしないと抜歯できない
場合も多くあります。
しかしコツをふまえれば、最小限の切開などで抜歯が可能となります。


まず抜歯の前にCTを撮影し神経との距離を測ります。
画像の棒のような部分が神経ですがこれに接していますと抜歯するときに
神経を傷つける可能性が高くなり、神経が麻痺することがあります。
この場合はレントゲンでは神経に接しているように見えましたが、
CTでは一定の距離がありましたので当院で抜歯させていただきました。


歯茎の後ろのみに少しだけ切開を加え親知らずを脱臼させます。


親知らずが出てきました。


完全に抜けました。このときにハサミで靭帯部分を
切らないと舌神経を切断してしまうことがあります。


後ろのみ縫合しました。

抜歯は難しい治療の一つでできれば最小限の侵襲(しんしゅう)で
抜歯ができますと抜歯後のダメージが少なくなります。
基本的には歯にくいのような器具を差し込んで脱臼させて
抜歯しますので、脱臼しやすくさせる工夫が必要になります。

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