こんにちは、保育士の高梨です。
雨がよく降る時期は、ダニにとってすみやすい環境
になります。おうちの中でダニ対策はどのようにした
ら良いかを書いていきます。
《ダニが繁殖しやすい条件》
①湿度60%以上
②温度は25度~30度
③産卵しやすい潜伏場所として部屋の隅、布製の物
それらがそろえばダニが繁殖しやすいです。
《室内のダニを減らすには?》
①掃除機は週2回、1畳あたり30秒以上
木目や畳の目の中にダニは沢山います。奥の方まで
掃除機をゆっくりかけないと中まで行き届かないので
丁寧にかけましょう。定期的に拭き掃除もすると良い
です。
②物を減らしましょう
物が多いとどうしてもダニが増えやすくなります。
不要の物は処分して、片づけやすい、掃除しやすい
部屋にしておきましょう。
③洗えるものは定期的に洗う
カーテンやぬいぐるみも布製の物なので沢山ダニが
います。洗濯が可能であれば定期的に洗った方が良い
です。使わないものであれば洗って、収納時にカバー
をかけてダニが入らないようにしましょう。
※防ダニ用の殺虫剤の使用は、アレルギー疾患がある
お子様にとって、薬剤や鼻粘膜、気管を刺激してし
まうので、使用しない方が良いです。
《夜は症状が悪化しやすいの?》
はい、その訳は?
①体のしくみで粘膜が腫れやすいからです。
体の働きは自律神経によって調節されています。自
律神経には、活動に適した状態にする交感神経と、リ
ラックスさせる副交感神経の2つがあります。
夜間は副交感神経の働きが強まり、末梢血管が広が
りやすくなります。鼻粘膜にも血管がたまりやすく、
腫れて鼻詰まりを起こしたり、鼻血を出したりしやす
いです。
②寝具がダニの温床になっているからです。
布団や枕などは、ダニが多くいて、アレルゲンの温
床になっています。大量のアレルゲンを吸い込むと、
アレルギー反応が起きやすくなります。
《朝起きると、くしゃみや鼻水が出るのはなぜ?》
朝、副交感神経から交感神経にスイッチが切り替わ
る瞬間に鼻粘膜はもっとも過敏な状態になります。起
きて活動を始めることで、舞い上がるアレルゲンが冷
たい空気などで刺激になり、強い症状が現れるといわ
れています。
《寝具の注意点》
①素材に注意しましょう
羽毛、ウールなど動物性の素材は、ダニが繁殖しや
すくなります。必ず防ダニカバーを付けましょう。
中綿がポリエステルのもの、綿のタオルケットなど
丸洗いできるものを選ぶのも良いです。またこまめに
洗濯しましょう。
②ベッドの下にほこりをためないようにしましょう
物を置かず、掃除機をこまめにかけることが大切で
す。
③布団掃除機を使いましょう
布団専用の掃除機を使うことでかなりダニを抑える
ことができます。または、普通の掃除機の吸い込み口
を布団専用のものに替える方法もあります。
④外で布団を干しをしたときに
パンパン叩いて良いの?
いいえ、布団を強く叩いてしまうと、ダニの死骸や
分泌物が舞い散りやすく、かえってアレルゲンを増や
してしまいます。天日干しは、湿気をとるには有効で
すがダニが減るわけではありません。ダニを死滅する
には、50度の熱で20分以上加えないといけません。
参考文献 講談社
『子どもの花粉症・アレルギー性鼻炎を治す本』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。