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理事長BLOG

子どものアレルギー性鼻炎について  ダニ対策は?

2024年8月30日

 こんにちは、保育士の高梨です。

 雨がよく降る時期は、ダニにとってすみやすい環境
になります。おうちの中でダニ対策はどのようにした
ら良いかを書いていきます。

《ダニが繁殖しやすい条件》

①湿度60%以上

②温度は25度~30度

③産卵しやすい潜伏場所として部屋の隅、布製の物

それらがそろえばダニが繁殖しやすいです。

《室内のダニを減らすには?》

①掃除機は週2回、1畳あたり30秒以上

 木目や畳の目の中にダニは沢山います。奥の方まで
掃除機をゆっくりかけないと中まで行き届かないので
丁寧にかけましょう。定期的に拭き掃除もすると良い
です。

②物を減らしましょう

 物が多いとどうしてもダニが増えやすくなります。
不要の物は処分して、片づけやすい、掃除しやすい
部屋にしておきましょう。

③洗えるものは定期的に洗う

 カーテンやぬいぐるみも布製の物なので沢山ダニが
います。洗濯が可能であれば定期的に洗った方が良い
です。使わないものであれば洗って、収納時にカバー
をかけてダニが入らないようにしましょう。

※防ダニ用の殺虫剤の使用は、アレルギー疾患がある
 お子様にとって、薬剤や鼻粘膜、気管を刺激してし
 まうので、使用しない方が良いです。


《夜は症状が悪化しやすいの?》

 はい、その訳は?

①体のしくみで粘膜が腫れやすいからです。

 体の働きは自律神経によって調節されています。自
律神経には、活動に適した状態にする交感神経と、リ
ラックスさせる副交感神経の2つがあります。

 夜間は副交感神経の働きが強まり、末梢血管が広が
りやすくなります。鼻粘膜にも血管がたまりやすく、
腫れて鼻詰まりを起こしたり、鼻血を出したりしやす
いです。

②寝具がダニの温床になっているからです。

 布団や枕などは、ダニが多くいて、アレルゲンの温
床になっています。大量のアレルゲンを吸い込むと、
アレルギー反応が起きやすくなります。

《朝起きると、くしゃみや鼻水が出るのはなぜ?》

 朝、副交感神経から交感神経にスイッチが切り替わ
る瞬間に鼻粘膜はもっとも過敏な状態になります。起
きて活動を始めることで、舞い上がるアレルゲンが冷
たい空気などで刺激になり、強い症状が現れるといわ
れています。

《寝具の注意点》

①素材に注意しましょう

 羽毛、ウールなど動物性の素材は、ダニが繁殖しや
すくなります。必ず防ダニカバーを付けましょう。

 中綿がポリエステルのもの、綿のタオルケットなど
丸洗いできるものを選ぶのも良いです。またこまめに
洗濯しましょう。

②ベッドの下にほこりをためないようにしましょう

 物を置かず、掃除機をこまめにかけることが大切で
す。

③布団掃除機を使いましょう
 
 布団専用の掃除機を使うことでかなりダニを抑える
ことができます。または、普通の掃除機の吸い込み口
を布団専用のものに替える方法もあります。

④外で布団を干しをしたときに
           パンパン叩いて良いの?

 いいえ、布団を強く叩いてしまうと、ダニの死骸や
分泌物が舞い散りやすく、かえってアレルゲンを増や
してしまいます。天日干しは、湿気をとるには有効で
すがダニが減るわけではありません。ダニを死滅する
には、50度の熱で20分以上加えないといけません。

参考文献    講談社 
  『子どもの花粉症・アレルギー性鼻炎を治す本』


アレルギー性鼻炎 広島市安佐南区の小児科 祇園ふたばこどもクリニック

☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
       16時半まで保育士がおります。  
 お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
           ご予約お待ちしております。

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