こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、幼児期に良い食事とは?ということについ
て書いていきます。幼児期の食事(幼児食)とは、離乳食
完了(1歳半頃)から奥歯が生えそろう5~6歳頃の食事
をいいます。
幼児食の目的は、必要な栄養を補給することだけで
はなく、様々な食材、調理法、味付けを経験すること
で子どもの噛む力を強くしたり、味覚の発達を促すこ
とも大切なことです。
《子どもの発達に合わせて徐々に
ステップアップしよう!》
①1~2歳
生え始めの奥歯で嚙み砕く幼児食前期
②3歳以降
生えそろった奥歯で食べ物をすりつぶせるようにな
る幼児食後期
それらを経て、徐々に咀嚼力が養われます。
※歯の成長に合わせてやわらかい食べ物から歯ごたえ
のあるものへと無理なく進めていきましょう!
★幼児期は味覚が未熟で薄味が基本です。同じ食材ば
かり使わないで、様々な味覚を覚えていくために、
甘い酸っぱい、塩味、苦みなどの食材も取り入れて
みましょう。
《幼児食の役割》
①健康維持に必要なエネルギーや栄養素を取りましょ
う!
幼児が1日に必要としているエネルギーは、
1~2歳の男子 950㎉
女子 900㎉
3~5歳の男子 1300㎉
女子 1250㎉
☆栄養のバランスが良いように取りましょう!
②噛む力と味覚を発達させ、食への意欲を芽生えさせ
ましょう!
子どもの歯の発育に合わせて、様々な形状の食べ物
を経験させてあげましょう。
色々な食感、色々な味を試して食べることによって
食への意欲や興味へとつながります。
③食習慣やマナーを教えましょう!
1日3食だいたい同じ時間にとることによって、生
活リズムも整い、規則正しい食習慣が身に付きます。
家族と一緒にご飯をとることで、ママやパパをお見
本としてマナーを身につけて欲しいです。
《子どもの成長に必要な栄養素》
健康な身体の維持には食事から適切に栄養素をとる
ことが大切です。
3大栄養素(たんぱく質、炭水化物、脂質)は不足し
ても摂り過ぎても悪影響を及ぼします。バランスよく
食べることが大切です。
☆たんぱく質
肉類、魚介類、卵、大豆製品、牛乳、乳製品など
1~2歳 20g
3~5歳 25g
☆炭水化物
ごはん、パン、麺類、イモ類、とうもろこし、果物
など
1~2歳 1日の総エネルギーの50~65%
3~5歳 650~845㎉
☆脂質
乳製品(バター、チーズ、など)、ナッツ類、肉類な
ど
1日の総エネルギーの20~30%
☆ビタミン
ビタミンA
レバー、のり、うなぎ、緑黄色野菜など
ビタミンD
魚介類、卵、キノコ類など
ビタミンC
果物、野菜など
ビタミンB2
レバー、魚介類、のり、納豆など
☆ミネラル
乾燥わかめ、みそ、醤油、海藻類、豆類、イモ類
小魚、葉野菜、牛乳、乳製品、小魚類、ナッツ類
レバー、卵、貝類、カキ、肉類、チーズなど
参考文献 日本文芸社
『子どもに効く栄養学』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。