院長の奥井です。
今回は交差ゴムを用いたシザースバイトの治療について
説明したいと思います。
今回は難しい言葉ですので一つずつ説明致します。
まずシザースバイトですがハサミ状咬合ともいい
噛み合わせがたがいちがいになっているものを言います。
このシザースバイトは第2大臼歯、一番奥の歯に起こりやすいです。
と言いますのは第2大臼歯は最後に生える歯なのですが、
スペースが足りず上は外側に生えその影響で、下は内側に生えてしまうことが
多いからです。
このシザースバイトの治療法は色々とありますが、当院ではその歯のみの
治療をご希望の場合、まず交差ゴムを使った治療を行っております。
交差ゴムとは矯正用のゴムを上下の歯にリンガルボタンというボタンを
つけ、それにひっかける治療です。
これが交差ゴムの実際です。
とても簡単な装置ですが代わりに患者様ご自身でゴムを
交換しないといけません。また食事以外はゴミをつけていないと
効果は出ません。
左が治療前、右が治療後です。一番下に見える奥歯が内側に
寄っています。
左が治療前、右が治療後です。右の方が右側に移動しています。
交差ゴム治療は簡単な装置ですが、患者様自身の協力が必要です。
装置料11,000円 ゴム代100個入り330円です。
患者様が行うのと簡単な装置ですので矯正治療の中では
安価になっています(R6年1月時点です。価格の変更はあり得ますので
お尋ね下さい)。
ただしまずお口の診査や検査は必要で、また全ての場合に
適応できるわけではありません。