院長の奥井です。
新年が明け10日となりました。早いものですね。
今回は歯周精密検査とは 歯茎の詳しい検査について説明したいと思います。
歯周病の検査で歯周ポケット検査があります。
これは歯茎に針のような器具を差し込んで歯周ポケットの深さを
調べるものです。
画像のように歯茎の中の深さを調べます。
歯茎の中に歯槽骨という骨があり、その歯槽骨に中に
歯が埋まっている感じです。
歯周病はその歯槽骨が歯周病菌により溶けて歯茎は溶けませんので
青矢印のようにポケットができます。正常では1〜2mmですが
3mm以上ですと歯周病となります。
この歯周ポケットを通常の検査では1ヶ所のみ測りますが
歯と歯の間や歯の外側、内側と4ヶ所から6ヶ所測る検査を
精密検査といいます。
これが歯周精密検査です。
グラフのようになっていますがこのグラフが上下しているところが歯周ポケットの
深いところになります。
また精密検査を行うことで歯と歯の間の骨が溶けているのか歯の外側の骨が
溶けているのか3次元でわかるようになります。
また精密検査を行わないと歯茎の手術である歯周外科処置が行えません。
初診時の状態ですが青矢印部分など歯茎が腫れて出血しています。
10枚法と呼ばれる10枚のレントゲンを撮影し、歯槽骨の状態を
診査しまず歯石をとる治療を行なっていきます。
歯周ポケットの深い部分は歯周外科処置を行いました。
治療がひと段落した状態で歯茎も良くなりました。
歯周ポケットの数字も低くなり改善が認められます。
歯周病の治療は長期間に渡ります。
その上で歯周精密検査は、どの程度良くなったのかを調べる有効な検査と言えるでしょう。